坂本花織、真央超え17歳10か月最年少メダルへ「フリーも自分らしく」

スポーツ報知
SP5位の坂本花織は、フリー演技に向けてリンクで調整(カメラ・酒井 悠一)

 フィギュアスケートは23日に女子フリーが行われる。ショートプログラム(SP)で自己ベストを更新し5位につけた坂本花織(シスメックス)が、17歳10か月の冬季五輪日本女子最年少メダルへ逆転表彰台を狙う。坂本とSP4位の宮原知子(19)=関大=に、男子66年ぶり連覇の羽生結弦(23)=ANA=は「頑張ってほしい」とエールを送り、25日夜の閉会式に出席する意向を示した。

 決戦を翌日に控えた22日朝の公式練習で、坂本は好調な滑りを披露した。「アメリ」の曲かけでは、フリップ―トウループの連続3回転を決めるなど、ほぼノーミス。「頑張ります。調子はいい方」と笑顔で会場を後にした。

 五輪初出場の17歳は、SP3位のケイトリン・オズモンド(22)=カナダ=に5・69点差のメダル圏内につけた。10年バンクーバー大会の浅田真央(銀)の19歳5か月を塗り替える冬季五輪日本女子最年少メダルへ、チャンスはある。1位のザギトワ、2位のメドベージェワは実力が抜けており、3位のオズモンドから6位のコストナーまでの4人が表彰台を争うことになりそうだ。

 今季のフリーの自己ベストを比較すると、1・48点に4人がひしめく接戦状態。坂本は142・87点で宮原の143・31点に次ぐ2番目の高得点を持つ。ハイレベルなメダル争いは、ミスなく滑りきることが条件。今季、試合を追うごとに自己ベストを更新している四大陸選手権覇者の爆発力は大きな武器だ。

 心強いエールが届いた。金メダリストの羽生結弦は、女子SPを現地のテレビで見届けたという。この日の取材で初出場で奮闘した2人について「集中のしかたとか、初めてのオリンピックとは思えない堂々さっていうのがすごくあった。彼女らは彼女らなりに頑張ってほしいなっていうふうに、昨日見ていて思いました」と口にした。

 SP後に「フリーも自分らしくやって、この舞台を楽しんで、最後は笑顔で終われたらいい」と話したJKスケーター。持ち味の豪快なジャンプを突破口に、逆転表彰台へ突き進む。(高木 恵)

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