村岡桃佳「勝つか転ぶか」で日本1号金!…平昌パラ女子大回転座位

2018年3月15日6時0分  スポーツ報知
  • 滑走する村岡(ロイター)

 ◆平昌パラリンピック第6日 ▽アルペンスキー 女子大回転座位(14日・旌善アルペンセンター)

 大回転の女子座位で、村岡桃佳(21)=早大=が今大会日本勢初となる金メダルを獲得した。滑降で銀、スーパー大回転、スーパー複合で銅と逃していた頂点に届いた。距離の男子スプリント・クラシカル立位では、10年バンクーバー大会金の新田佳浩(37)=日立ソリューションズ=が銀メダルを手にした。距離勢は今大会初の表彰台で、日本メダル数は目標だった14年ソチ大会の6個を上回る7個となった。

 悲願の金メダルを獲得した村岡は、喜びと安堵(あんど)が入り交じった複雑な表情を浮かべた。「うれしさだったり、達成感だったり、何とも言えない気持ち」。待ち構えていた仲間と抱き合い、涙を拭った。

 1回目から積極的な滑りで、ただ1人13秒台のタイムをたたき出した。2回目も「引いた滑りをしていたら勝てない。勝つか、転ぶか」と攻めた。1回目より0秒41速く滑りきり、2位との差を2秒71の大差に広げた。最も得意とする種目。「取るなら今日しかない。ギアを上げ、ピークをもってこられた」と狙って射止めた金メダルだった。

 自ら「精度は高いと思う」と誇るターン技術は、日本代表合宿で男子選手の滑る跡をたどって磨いた。世界トップクラスがそろう中に飛び込み、17歳で初出場したソチ大会の頃はついていくのがやっと。今では高速系種目の第一人者、狩野亮(マルハン)も「練習ではガンガン、男子を食う勢い」とターンの鋭さを認める。

 狩野、森井大輝(トヨタ自動車)ら先輩たちが獲得できていない今大会の金メダルを獲得。狩野は「今日は桃佳の日」とたたえ、56年コルティナダンペッツォ五輪アルペンスキー男子回転銀メダルの猪谷千春・日本障害者スキー連盟会長は「とにかくスムーズだし、いいラインを取っていた。かなり攻撃的だった」と絶賛した。

 念願のメダルを手にしたが「限界は超えていない。もっと上にある」と向上心は尽きない。日本勢史上最多5個目を目指して18日の回転に臨む。

 ◆村岡 桃佳(むらおか・ももか)1997年3月3日、埼玉・深谷市生まれ。21歳。中3から本格的に競技を始め、埼玉・正智深谷高から15年に早大へ入学。14年ソチ大会は大回転で5位入賞。世界選手権では15年大会が滑降2位、大回転3位。17年は滑降、大回転ともに3位。150センチ、37キロ。

 ◆記録あらかると

 ▽1大会でメダル4個 98年長野で武田豊、土田和歌子、松江美季、奥山京子、金井良枝(いずれもアイススレッジスピードレース)が獲得。夏季では04年アテネで競泳の成田真由美が金7つ、銅1つの計8個を獲得した

 ▽1大会で金銀銅 98年長野でアルペンスキー女子座位の大日方邦子が滑降で金、スーパー大回転で銀、大回転で銅を獲得。平昌五輪では高木美帆(日体大助手)が冬季&女子で初めて達成。夏季では競泳の河合純一が96年アトランタ、2004年アテネの2回で獲得するなど、7人が“コンプリート”している

 ▽日本勢メダル7個目 前回ソチの6を超えた。過去最多は98年長野の41(金12、銀16、銅13)。海外の大会では10年バンクーバーの11が最多

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