カーリング「藤沢山口」組、もぐもぐ連勝…五輪後初の公式戦

スポーツ報知
ハーフタイムにゼリーで栄養補給する藤沢五月

◆カーリング 日本ミックスダブルス選手権第1日(14日・青森みちぎんドリームスタジアム)

 1次リーグが行われ、A組で平昌五輪女子銅メダルのLS北見・藤沢五月(26)と同男子代表でSC軽井沢クの山口剛史(33)がペアを組む「藤沢山口」が2連勝発進を飾った。オリオン機械との初戦を8―1の第7エンド(E)ギブアップで勝つと、地元・青森の船木・工藤ペアにも14―1(第6Eギブアップ)と圧勝した。B組で吉田知那美(26)、清水徹郎(30)組は勝ったが、C組の吉田夕梨花(24)、両角友佑(33)組は敗れた。

 五輪代表ペアの「藤沢山口」が、力の違いを見せつけた。初戦のオリオン機械、2戦目の船木・工藤ペア戦のいずれもハウスにストーンを集めて主導権を握り、初戦は5つ、2戦目は4つのスチールに成功。特に2戦目の第4Eには5点を奪うビッグエンドに成功した。藤沢は「初戦は感覚がつかめず焦りもあったけど、2試合目はうまく修正できた」と手応えをつかんだ様子だ。

 銅メダルを獲得した平昌五輪後、初の公式戦。注目度は高く、約250の客席(自由席)は18日まで全日程で前売り完売。いい席を取ろうと試合前には行列もできた。「4月の世界選手権(スウェーデン)の優勝」を目標に掲げた2人は、直前の調整でも練習試合で5戦全勝するなど万全なコンディション。五輪で有名になった“もぐもぐタイム”も、2試合目は相手チームからリンゴを差し入れられ、イチゴと一緒に舌鼓。「リンゴ、甘くておいしかったです」と笑みを浮かべた。

 15日もリーグで2試合など、優勝するには18日まで連戦が続く。「温泉にゆっくりつかって休みます」と藤沢。注目度は大きく上がっても自然体で挑み続ける。(遠藤 洋之)

 ◆吉田知・清水組、こちらも完勝だね~

 ともに50歳台のチーム山形を圧倒し、8―1と第7Eギブアップで初戦を完勝。吉田知は大声で「そだね~」と何度も話し、普段通りのプレーを見せた。パートナーの清水は「緊張感もあったけど、試合に入ったら普通にできたしチャンスも作れた」と手応え。試合後は2人で「まだまだ道のりは長いですから」と確認し、気を抜かずに戦い抜くことを誓った。

 ◆吉田夕・両角友組、負けちゃったね

 第1回大会から出場しているチーム北村(岡山)に3―8で第7Eギブアップの完敗。直前に風邪で1日練習を休んだ吉田夕は「相手もうまかったし、私たちにコミュニケーション不足もあった」と反省。試合後は、会場内で話し合って互いのプレーを確認しあった。両角友は「今度は勝ってカーリングを盛り上げたい」と巻き返しを誓った。

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