渡部暁、総合初Vに白馬高の恩師・中村成礼氏が明かした「高2でトリノ五輪に出た頃から言っていた」

スポーツ報知

◆W杯スキー(18日、ドイツ・クリンゲンタール)

 長野・白馬高時代に渡部暁の担任を3年間務めた中村成礼(まさひろ)さん(現・上田東高校教諭)が、当時の思い出を明かした。

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 高校2年でトリノ五輪に出ましたが、その頃から「W杯で年間王者になるのが大事」と言っていました。周囲と仲が良くても、流されることはない。練習での集中力、周りを寄せつけない気迫は感じました。見ている世界が違う。あそこまでしっかり自分を持っている高校生は見たことがない。

 高2の10月に修学旅行で沖縄へ行った時のこと。スキー部仲間と門限に1時間くらい遅れた。麦わら帽子をかぶってサングラスをかけて、楽しそうに帰ってきた。大声で「いつからお前はちゃんとやるんだ!」って怒ったら「じゃあ、明日からやります」とサラっと去っていった。くっそー!って感じでしたよ(笑い)。

 卒業後もずっと活躍ぶりはチェックしています。発言を読むと信念はブレていない。暁斗っぽいなぁと思います。当時は僕も新任で、生意気さに手を焼くこともありましたが、今はアスリートとして尊敬しています。現役の間は無理でしょうけれど、いろんな話を聞きたいですね。(談)

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