渡部暁斗、総合初V!骨折痛み耐え「よくやったなあ」

スポーツ報知

◆W杯スキー(18日、ドイツ・クリンゲンタール)

 ノルディック複合はドイツのクリンゲンタールで個人第20戦を行い、平昌五輪個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29)=北野建設=が今季12度目の表彰台となる3位。今季2戦を残し、自身初の個人総合優勝を決めた。複合日本勢では、92―93年季から3連覇した荻原健司以来23季ぶり2人目。ファビアン・リースレ(ドイツ)が3連勝した。

 両手を上げ、天を仰いで喜びを全身で表現した。「長かった。何て言ったらいいか分からないくらいうれしい」。個人総合を一騎打ちで争っていたシュミットに先着し、残り2戦で逆転される可能性が消えた。

 今季2度の骨折を負った中で初タイトル。「よくやったなと思う。痛みもすごくあったし、よくやり切れた。今までで一番きついシーズンだった。正直ヘロヘロ」。次の目標は五輪、世界選手権の頂点。「3つ(タイトルを)そろえたい。五輪と世界選手権の金メダルを取りたいという気持ちがより強くなった」と眼光を鋭くした。

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