宇野昌磨右足首負傷か 公式練習を切り上げる 21日からフィギュアスケート世界選手権

スポーツ報知
宇野昌磨

 フィギュアスケートの世界選手権は21日にイタリア・ミラノで開幕する。平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は20日夜の公式練習を5分で切り上げた。右足首を負傷した可能性がある。

 この日2度目の公式練習は午後8時5分からメインリンクで行われた。氷の感触を確かめるように滑っていた宇野は、開始5分でリンクから姿を消した。関係者に背負われて選手用入り口から出てきた宇野の右足首外側にはアイシングが施されていた。「大丈夫です」と気丈に話してバスに乗り込んだ。小林芳子強化部長は「大丈夫ですよ」とだけ口にし、足早に会場を去った。

 午前中の公式練習では、五輪後に新調した靴が合わずに苦戦。4回転フリップで転倒を繰り返していた。仮に宇野が欠場となれば、来年埼玉で開催される世界選手権の枠取りに暗雲が立ちこめる。右足首の治療のために欠場した五輪連覇の羽生結弦(ANA)の代役のシニア1年目の友野一希(同大)と平昌五輪18位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が出場予定。

 来年の世界選手権出場枠は今大会の順位点によって決定。1位から15位までは順位がそのまま得点になり、16~24位は16点、25位以下は18点。日本が最大の3枠を得るには、3人のうちの上位2人の合計が13点以内が条件。合計14~28点なら2枠となる。29点以上だと1枠しか得られない。3枠どころか2枠確保も危うい状態に陥る。

 男子ショートプログラム(SP)は22日に行われる。

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