負傷の宇野昌磨が銀メダル「最後まで滑りきれたという気持ちでいっぱい」

スポーツ報知

◆フィギュアスケート世界選手権 最終日(24日、イタリア・ミラノ)

 男子フリーが行われ、宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=がフリー179.51点、合計273.77点で2大会連続銀メダルを獲得した。

 優勝は4回転ジャンプを5本成功させたネイサン・チェン(18)=米国=で、フリー219.46点、合計321.40点で2位以下を大きく引き離し、平昌五輪の悔しさを晴らす世界選手権初Vとなった。

 平昌五輪銀メダルの宇野は、現地入りしてから右足甲を負傷した影響でショートプログラム(SP)5位と出遅れた。フリーでも冒頭の4回転ループなどで転倒したが、後半のコンビネーションジャンプを成功させるなど、痛みに耐えて踏ん張った。

 順位確定後、宇野は肩で息をしながら「最後まで滑りきれたという気持ちでいっぱい」と振り返った。

 負傷の状態については「足の状態は昨日からすごく良くなっていてスケートには何の支障ない状態で臨むことができましたけれど、自分の調整ミスというか調子があまり上がらないまま試合に挑んで。試合は集中力で乗り切ろうという気持ちだったんですけれど。失敗が多く終わってしまったけれど、最後なんとかなんとか耐えられたのは練習の成果と信じたい」と話していた。

 宇野は昨年の同大会で銀メダル、平昌五輪も銀メダル。頂点まであと一歩に近づいている。「2年前涙で終わって、何かちょっと似ているなというのはあるんですけれど、あの時よりは成長できたかなと改めて認識できるし、これを力に変えられればいいかな」と話していた。

スポーツ

×