宮原知子「まさかの3位ビックリ」3年ぶり表彰台

スポーツ報知

◆フィギュアスケート世界選手権 第3日(23日、イタリア・ミラノ)

 宮原は大きな目を見開き、3度聞き返した。帰り支度中に関係者から届いたメダルの朗報。「まさかの3位だったのでビックリした」。後に滑った平昌五輪金メダルのザギトワ、SP首位のコストナーが崩れ、3年ぶりの表彰台が決まった。

 連続3回転の最初のルッツで回転不足を取られ、後半の3回転サルコーでは転倒するなどジャンプに精彩を欠いた。「最初から硬い感じがあった。いい演技で終わりたい気持ちが強くて、力みになってしまった」。納得のいく演技ではなかったが、最終戦でご褒美が待っていた。

 左股関節の疲労骨折から急ピッチで仕上げて臨んだ平昌五輪から1か月。浜田美栄コーチは「思ったより体に疲れが残っている」と話していた。脱シャイへ、感情を表に出すことを心がけた一年だった。氷上での表現の幅も広がった。「もっとできるように、どんなプログラムでも滑れるように、いろんなダンスを勉強したい」。26日に20歳になる努力家は、はやくも来季を見据えた。

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