羽生、4・22に凱旋パレード 10万人超えも

スポーツ報知
2014年のパレードで沿道の観衆に手を振る羽生結弦

 宮城県と仙台市は26日、平昌冬季五輪フィギュアスケート男子で連覇を達成した仙台出身の羽生結弦(23)の祝賀パレードを4月22日に仙台市中心部で開くと発表した。この日に2度目となる県民栄誉賞も授与する。14年のソチ五輪では約9万2000人が集まったが、今回はパレードの距離が約200メートル延伸されたため、10万人超えの可能性もある。

 羽生の凱旋パレードが4月22日に仙台市で行われることが決まった。「2連覇おめでとう」パレードとして県と仙台市、県スケート連盟、仙台市スポーツ振興事業団が運営主体となる。

 計画によると、午後1時15分からの出発式で宮城県が2度目となる県民栄誉賞を授与。その後、約40分かけて仙台市中心部の東二番丁通りを約1・1キロ進み、仙台市役所を目指す。前回14年のパレードの距離は約880メートルだったが、今回は約200メートル延伸され、沿道には10万人を超える観衆が集まる可能性もある。宮城県の村井嘉浩知事(57)は記者会見で「66年ぶりの連覇という偉業もさることながら、大けがからの見事な復活は被災地に希望と勇気を与えてくれた。多くの方々にパレードに来てもらい、被災地に足を運んでほしい」と呼び掛けた。

 運営担当者によると、連覇を記念した羽生のオリジナルTシャツも販売する。色は白で、羽生がジャンプするシルエットに文字などを配置するデザインを予定しているという。売り上げはパレードの運営費の一部に充てるとしている。

 14年のパレード時も羽生のTシャツを作製。1枚2000円のフリーサイズで、2万9000枚が完売している。当初は警備費の増大で資金不足が懸念されていたが、Tシャツが完売したことで収入は9000万円となり、警備費などを除き、約800万円の余剰金が発生した。運営担当者は「Tシャツの販売枚数などは決まっていないが、ECサイトなども作れれば」と話している。

 羽生の関連グッズは種類が少なく、今回発売するTシャツも相当の売り上げが見込まれる。東日本大震災のチャリティーとして出品されたサイン入りスケート靴は、服飾雑貨を展開する「サマンサタバサ」の社員らが850万1000円で落札。スケート靴は現在、東京港区の本社にあり、今後の展示方法について検討しているという。同社担当者は「羽生さんの出身地である仙台駅などでファンの方などにお見せできないか、調整しています」と話した。羽生フィーバーはしばらく続きそうだ。

スポーツ

×