スノボ竹内“大志を抱け”母校クラーク高入学式で講演

スポーツ報知
新入生に激励のスピーチをする竹内

 スノーボードの2014年ソチ五輪女子パラレル大回転銀メダリストで、2月の平昌五輪同5位の竹内智香(34)=広島ガス=が8日、深川市の母校・クラーク高本校の入学式に来賓として出席。新入生を激励した。

 プロスキーヤーの三浦雄一郎校長(85)から紹介を受け、黒のジャケット姿で登壇した竹内は「クラークはやりたいことを見つけ、そこに全力で向かうことができる素晴らしい高校。ぜひ夢を見つけ、かなえてほしい」とエールを送った。

 竹内は高校2年の時に、五輪でのメダルを目指し、上川高から同校に転入。3年時に初めて02年ソルトレークシティー五輪出場を果たすと、卒業後のソチ五輪で銀メダルを獲得した。平昌五輪では、メダルこそ逃したものの5位入賞。「努力は必ず報われるとは限らないが、それ以上に、周りにどれだけ多くの支えがあるかを学んだ大会」と振り返った。

 当初は今季限りの引退を決めていたが、帰国後に支援者らと話す中で「家族や仲間、応援してくれる国民がいる。周りは次(22年北京五輪)に向かっていた」と、迷える心境を吐露。約4分のスピーチは、新入生の表情を見ながら、その場で考えたといい「五輪を目指していた(在学)当時を思い出し、原点に帰れた」と刺激を受けた。

 今後はしばらく国内に滞在し、あいさつ回りを続ける。「たくさんの人に応援される。それを受け止めて、自分と向き合い決めたい」。周りの声を聞き入れ、納得のいく答えを出す。(宮崎 亮太)

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