羽生の凱旋パレード、仙台で4月の気温としては観測史上最高29・9度のフィーバー

スポーツ報知
大勢のファンに手を振って応える羽生

 平昌五輪フィギュアスケート男子で2連覇を達成した仙台市出身の羽生結弦(23)=ANA=を祝福する凱旋パレードが22日、仙台市東二番丁通りの1・1キロで開催された。同種目で66年ぶりの快挙を達成した羽生を見ようと、沿道に約10万8000人が殺到。4月の気温としては観測史上最高の29・9度を記録した仙台は、応援Tシャツを着た人からオリジナルのうちわや横断幕を振るファンの熱気に包まれた。

 杜の都がヒーローを出迎える熱気で包まれた。午後1時30分から始まった羽生のパレードを見ようと、沿道には4年前の9万2000人を大幅に上回る10万8000人が駆けつけた。最高気温は29・9度。4月の仙台では観測史上最高となる暑さの中、ファンは配布された日の丸や、オリジナルのうちわを手に「おめでとう」と祝福の声を浴びせた。通り沿いの店舗も羽生を祝うメッセージを掲げるなど、パレード一色。羽生は「いろいろ(祝福の言葉が)見えて、すごくうれしかった」と笑顔を見せた。

 1・1キロの道のりを約40分。ファンにとって、金メダルを首にかけた羽生との“エール交歓”は短くても感動の瞬間だ。大和町の女子大生・佐々木颯花さんは22日が19歳の誕生日。小学生の頃からファンだった羽生を見ようと午前5時半から沿道で待っていた。「本当にいるんだ~って、泣いちゃいました。最高の誕生日プレゼントです」と興奮気味。5人家族で駆けつけた大崎市の佐藤さん一家の母・愛美さんも「顔が小さかった。すごく感動しました」と頬を緩めた。

 4年ぶりのパレードを終えた羽生は、支えてもらえるファンの力を改めて感じた様子だ。「自分にしか味わえない光景。皆さんの温かい目や『おめでとう』の声が心や脳裏に焼き付いたし、そういったものを心の中に持ち続けて過ごしていきたいと思えた」。故郷での歓声を胸に響かせ、新たな夢への一歩を刻む。

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