フィギュアがルール改正 ジャンプ戦略に影響も

スポーツ報知

 国際スケート連盟(ISU)は5日、スペインのセビリアで総会を開き、フィギュアの演技後半に跳んだ全てのジャンプの基礎点を1・1倍とする現行ルールを改正し、ショートプログラム(SP)では最後の1本、フリーでは最後の3本に制限することを決めた。日本連盟の提案が承認されたもので、新シーズンの各選手の戦い方に大きく影響しそうだ。

 2月の平昌五輪では女子のアリーナ・ザギトワ(ロシア)がSPで3本、フリーで7本の全てのジャンプを後半に跳ぶ戦略で金メダルを獲得した。ISUの岡部由起子技術委員は「ルールを逆手に取って、全部後半に跳ぶ選手が多くなっていた。よりバランスの取れたプログラムに導くためのルール改正だ」と評価した。

 6日の総会では冬季五輪予選方式を変更。五輪前年の世界選手権で男女、ペア、アイスダンスの最多3枠または2枠の五輪出場枠を確保する条件として、出場枠と同数の選手、組がフリーに進出することを加えた。SPまたはショートダンスでフリー進出を逃した選手、組が出た場合に確定できなかった出場枠を懸け、五輪最終予選に回る。

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