五輪エンブレム“使用中止”会見に佐野氏欠席

2015年9月1日15時3分  スポーツ報知

 東京五輪組織委員会は1日、デザイナーの佐野研二郎氏(43)が制作したエンブレムの使用を中止する方針を決めた。大会組織委は都内で1日午後6時から会見することを発表した。組織委によると、会見出席者は武藤敏郎事務総長のみで、エンブレムを制作したデザイナーの佐野研二郎氏(43)は欠席するという。

 会見前に、組織委や東京都など開催準備に関わる組織や団体の代表者で構成する臨時の調整会議が開催され、今後の対応を緊急協議する。会議には組織委の森喜朗会長、遠藤利明五輪相、東京都の舛添要一知事らが出席する見通し。

 組織委は、佐野氏が作成し、エンブレムの発表会見などで示したエンブレムの活用例のイメージ画像が、インターネット上の他人のサイトから無断転用された疑いがあると指摘されたため、調査している。

 決定した五輪公式エンブレムの見直しが決まれば、メーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)に続いて、大会のシンボルが見直される極めて異例の事態だ。

既に組織委スポンサーはエンブレムをテレビCMなどに使用しており、影響も予想される。

 安倍晋三首相は1日、「組織委がさまざまな状況を判断したと思う。国民から祝福されるオリンピックでなければならない」と述べた。

 都庁幹部らは、驚きの表情を見せるとともに、事実関係の確認に追われた。舛添都知事は、エンブレムを制作した佐野氏に対し「裏切られた感じがする」と述べた。

 エンブレムは五輪開幕まで5年となった7月24日に東京都庁で発表された。しかし、ベルギーのリエージュ劇場のロゴを制作したデザイナーが「驚くほど似ている」と指摘し、劇場側は8月14日、国際オリンピック委員会(IOC)を相手に使用差し止めを求めて地元裁判所に提訴したと発表した。

 一方、佐野氏は同14日、自身の管理の下で制作したサントリービールのキャンペーン賞品に、他の作品の模倣があったことを自身のサイトで認め、謝罪。エンブレムについては「模倣は一切ない」と主張した。しかし、他の作品にも似ているものがあるとの指摘が相次いでいた。

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