これがミシュラン初の「一つ星」ラーメン!店主の意外な経歴は?

2015年12月2日5時30分  スポーツ報知

 レストラン格付け本「ミシュランガイド東京2016」(4日発売)の掲載店が1日発表され、豊島区の「Japanese Soba Noodles 蔦(つた)」がラーメン店として世界初の一つ星の評価を得た。芸術品とも称されるしょうゆラーメンで、JR巣鴨駅前に常時2時間待ちの行列をつくる超人気店。店主の大西祐貴さん(36)は「ラーメンという料理が認められてうれしい。三つ星を目指したいです」と宣言した。(北野 新太)

 都内ホテルで行われたミシュラン発表会。フレンチや和食などの著名な料理人が一堂に会した壇上に、たったひとりだけラーメン職人がいた。「いつかは星を取りたいと思っていましたけど、まさか今年もらえるとは思っていませんでした。やってきたことは間違いじゃなかった」。大西さんは笑顔を見せ、ピースサインで喜びを表現した。

 グルメガイドの代名詞として116年の歴史を誇るミシュランがついにラーメン店に星を与えた。「〇つ星レストラン」と言えば、予算数万円を覚悟するイメージだが「蔦」の「醤油そば」は850円。1000円払ってお釣りが来る異例のミシュラン店の誕生となった。

 ラーメン・ファンから熱烈な支持を受ける「蔦」はJR山手線巣鴨駅南口徒歩2分の場所にあり、待ち時間2時間の大行列が日常の風景と化した超人気店だ。店の象徴となる一杯「醤油そば」は国産小麦100%の自家製麺を使用。生揚げ醤油、本醸造生醤油、白醤油をブレンドしたタレにさまざまな食材から抽出したスープを合わせ、ネギ、メンマ、チャーシューなどの具材がのる。一見シンプルだが、黒トリュフのオイルとソースが添えられる個性派でもある。

 大西さんは神奈川県藤沢市出身。高校卒業後、父親が経営するラーメン店で修業するが「最初はあんまりラーメンが好きじゃなかったんです」。5年ほど働いた後、もともと興味のあったアパレル関連企業に転職した。

 ところが、バイヤーとして世界を飛び回り、さまざまな食文化に触れる中で、再びラーメンへの興味が湧いてきた。「世界各国の味を一杯のラーメンに落とし込めないかと」。眠っていたラーメンへの愛情に気付かされた。

 2012年1月、大西家の家紋を店名の由来として「蔦」をオープン。口コミが口コミを呼び、1年後には行列店に。昨年のミシュランでは予算5000円以内の良質店に与えられる「ビブグルマン」としてリストに入ったが、わずか1年でスターの仲間入りを果たした。「ウチのラーメンだけでなく、ラーメンという料理が認められてうれしいです。これからも他とは違うものを出して二つ星、三つ星を目指したいです」。昨年オープンした2号店「蔦の葉」も人気だ。

 「蔦」について、ラーメン評論家の大崎裕史さん(56)は「芸術品に近い。接客も店の雰囲気もすべてにこだわりが感じられる蔦ワールドがある」と評価。さらに「すごいのは少しずつ味を変えて進化していること。評論家泣かせな店ですよ。進化の度に2時間並ばないといけないですから」と言いながら「ミシュランの星は本当に価値があります」と快挙を祝福していた。

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