上村君父「刑は軽すぎる」、リーダー格少年に懲役9年以上13年以下の不定期判決に

2016年2月11日6時0分  スポーツ報知

 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年の上村遼太君(当時13歳)が殺害された事件で殺人と傷害の罪に問われたリーダー格の無職少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判で、横浜地裁(近藤宏子裁判長)は10日、懲役9年以上13年以下(求刑10年以上15年以下)の不定期刑の判決を言い渡した。

 少年は、スーツの上着を直しながら証言台の前へ。うつむいたままで、感情を表に出すことなく、時間が過ぎるのを淡々と待つかのようにして判決が読み上げられるのを聞いた。被害者参加制度を利用して検察側の席に着き、涙をこぼしてハンカチを手にした上村君の母親や、口を一文字に結んだままの父親とは、一度も目を合わせなかった。

 近藤裁判長は「頸部(けいぶ)を複数回切りつけ、真冬の川で泳がせたのは凄惨(せいさん)というほかなく、手口の残虐性が際立っている。被害者が味わわされた恐怖や苦痛は甚大」と指摘。「判決の内容は分かりましたか」と問われた少年は、小さな声で「はい」と一言だけ答え、上村君の父親の視線を避けるように後ずさりして席に戻った。

 閉廷後、父親は「どうしても納得することはできません」とのコメントを発表。「遼太の命が、一人の命が奪われているのです。犯人に対する刑は軽すぎると思います」と強く非難した。現場の河川敷には、この日も花束を手向ける人の姿がみられた。40代女性は「残忍な犯行にもかかわらず、被告だけが少年法に守られている気がする」と量刑への違和感をあらわにした。

 事件では、ほかに18歳の2人が傷害致死罪に問われており、うち1人は3月2日に初公判が開かれる。

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