JSC初めから聖火台想定せず!新国立、不採用B案の伊東氏が明かす

2016年3月5日6時0分  スポーツ報知

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の聖火台設置をめぐる問題で、同競技場の設計コンペで僅差で不採用となったB案を提案した建築家・伊東豊雄氏(74)が4日、スポーツ報知のインタビューに応じ、「聖火台について(事業主体の)JSC(日本スポーツ振興センター)からは何も話はなかった」と話した。

 JSCは聖火台をスタジアム内に設けることを想定していなかったようで、遠藤利明五輪相(66)も「聖火台についての話し合いはしてこなかった」とした。

 新国立競技場をめぐり新たに勃発した聖火台問題。伊東氏は「私の立場からは何とも言い難いです」としながらも、「一般の方からすると、新国立に関してまた問題が起きてしまったのか、と思うのは当然でしょう」と話した。

 昨年12月の設計コンペで隈研吾氏(61)のA案に対し、980満点の8点差という僅差で敗れた伊東氏。聖火台について「計画は五輪を前提に考えるべきものだと思っていたので、私は1964年の記憶をつなぐために旧国立の聖火台をレガシーとしてバックスタンド中央に設置することを考えていました」と当初から構想を持っていたことを明かした。

 一方で「応募要項には聖火台について触れられていませんでしたし、(コンペの過程で)JSCとのやりとりの中でも挙がったことはありません」と伊東氏。JSCは、競技場の建設計画とは別に、聖火台について組織委員会などと協議する考えだったとしている。

 一般論として、点火物の上部に木材が存在することは消防法に抵触する可能性があるが、「聖火台の上部の天井だけ鉄骨など燃えない素材に代えることで大丈夫だと思います」とし、聖火台の設置自体に問題はないとの見方を示した。

 ただ、隈氏の計画案は聖火台以外にも課題をはらんでいると指摘。「木材が多いので放火などのテロ対策は十分なのかと思ってしまうし、天井部分の木は劣化して五輪の時にはグレー色で暗い印象になる気がします。10~20年ごとに大規模な補修が必要にもなりそうですね」と話した。

 一方の隈氏は「(設計・施工など各社の)共同体としての回答です」とした上で「組織委で詳細(仕様・設置場所など)を決定されることと思いますが、設置に関する検討要請があり次第、対応してまいります」と書面でコメントした。

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