有楽町「後楽そば」が最終営業日、食べ納め人気メニューは

2016年5月27日20時55分  スポーツ報知

 JR耐震補強工事のため、閉店が決まった東京のJR有楽町駅前の24時間営業の立ち食いそば店「名代 後楽そば 有楽町店」が27日、最終営業日(28日午前7時で閉店)を迎えた。

 夕方には20人前後の行列ができ、お持ち帰り用にも別の列が出来ていた。ほとんどの人が注文したのは看板メニューの「焼きそば」(380円)。都心でいつでも食べられる屋台風の味が人気だった。100回以上来たという墨田区の30代の男性は「食べ納めのつもりで来ましたが、どこかで営業を再開して欲しい」と話しながら焼きそばを記念撮影していた。

 最終営業日のスタッフは4人。店長の服部敏昭さん(57)は「お客さんが皆やさしい。長年ありがとうございました」と、しみじみ話しながら焼きそばを焼き続けていた。服部さんは、最後に大盛りサービスなどの閉店セールを考えていたが、鉄板が1枚しかなく、焼ける量が限られていることなどから断念した。それでも行列は夜が深まっても絶えなかった。

 「後楽そば」ができたのは約40年前。服部さんは18歳だった1976年から新宿店(閉店)で働き始め、田町店(閉店)などを経て、80年代前半に有楽町店に来た。当時の店舗は現在の日比谷口と反対側の銀座口。「有楽町マリオンが出来た頃(1984年)のにぎわいが思い出です。いつもお客さんが入りきらない状態でした」

 バブル期に深夜帰りのサラリーマンや客待ちのタクシー運転手たちに愛された後楽そばが24時間営業になったのは必然だった。バブルがはじけた90年代以降も「焼きそばが食べられる立ち食いそば店」の人気は衰えなかった。

 銀座口の店舗は区画整理のため、2003年に一時閉店。05年3月に現在の高架下に移り、再オープンした。だが、2020年東京五輪パラリンピックの招致が決まった2013年頃に耐震補強工事を行うことが決定。本社の後楽本舗が経営する店は現在渋谷に2店舗、新橋、笹塚に1店舗ずつあるが、いずれもラーメンなどを提供しており、業態が異なる。

 服部さんは「2年前に店内を改装したばかりだったんです。その直後に立ち退きが決まったので、今でも残念ですが、(JR側と)交渉して営業時間を引き延ばしてきた結果、最後の営業が今日になりました。今のところ未定ですが、有楽町に空き店舗が見つかれば再開したいと思っています」と話した。

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