医療大麻裁判の末期肝臓がん患者・山本正光さんが死去

2016年7月26日19時43分  スポーツ報知

 2015年12月に大麻取締法違反(所持)で逮捕され、公判では医療用大麻の使用を認めるよう訴えていた末期肝臓がん患者の山本正光被告(58)が25日、亡くなった。山本さんを支援していた「NPO法人・医療大麻を考える会」が26日、公式サイトで発表した。

 山本さんは、6年前に肝臓がんを患い、2年前に余命半年から1年と診断されていた。その治療のため大麻使用を決断し、自宅で栽培し使用していたという。

 山本さんサイドは大麻使用により、腫瘍マーカーの数値が10分の1になり、がん治療に効果があったとしており、米国では25州で大麻の医療用使用が合法化されているが、日本では医療用であっても大麻の使用は法律で認められていない。

 裁判で山本さんは無罪を訴えていた。7月12日の第5回公判では「生きたい。ほかに方法がなかった。あるなら教えて欲しい。あるなら使います」と証言していた。

 山本さんの公判にいては、21日放送のテレビ朝日系「報道ステーション」が特集で取り上げた。その中で、山本さんは「助かりたい。助かりたいですよ」と話していた。

 「医療大麻を考える会」は公式サイトで山本さんの最近の様子について、「昨年12月の逮捕後、体調が悪化し、今年になって腹水を5度抜いてもらいましたが、貯まる速度がはやくなり、特にこの1か月は、1週間毎に抜いてもらうような状況でした。腹水が貯まり、肝機能の数値が悪化し、肝硬変がともなうと時間の問題と言われていました。ここ1週間は脳症の症状や、ろれつがまわらないなどの、これまでと違った症状がでていて心配していたところでした」と報告している。

 裁判は山本さんが亡くなったことで、公訴棄却になる。「医療大麻を考える会」は「8月2日の結審、さらに判決まであと1か月というところまできて、思い半ばで倒れるのはどれだけ無念で、悔しいことか。特に裁判の流れからして、一部無罪の可能性が高かっただけに、私達も非常に残念です」としている。

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