大麻50億円分!1件で年間最多押収量超え…和歌山県内に栽培工場

2016年11月17日6時0分  スポーツ報知

 奈良県警は16日、大麻草を販売目的で栽培したとする大麻取締法違反(営利目的共同栽培)容疑で大阪府泉南市の指定暴力団・2代目東組幹部の木村純一容疑男4人逮捕者(54)ら男4人を逮捕した。和歌山県かつらぎ町の栽培工場から押収した大麻草は、過去最多だった2009年の全国での押収量を1件で上回る約1万1000本。将来的な末端価格は約50億円に及ぶ量だった。

 薬物犯罪史上に残る事件が発覚した。たった1件で、全国年間押収量の過去最多年の総数を上回る量の大麻草が和歌山県かつらぎ町の工場で発見された。

 奈良県警によると、逮捕されたのは、木村容疑者の他に、2代目東組傘下組織幹部の無職・初田孝治容疑者(46)=大阪府堺市=、2代目東組傘下組織組員の無職・徳永尚幸容疑者(45)=豊中市=、無職・中尾幸夫容疑者(62)=堺市=の3人。

 県警は「大量の大麻草が栽培されている」との情報を入手し、組織犯罪対策1課、同2課、香芝署、吉野署による合同捜査を行い、10月26日に工場を捜索。1万本を超える大麻草や乾燥大麻を発見、押収した。出入りしていた4人を、大麻草24本を栽培して乾燥大麻約340グラムを所持したとする大麻取締法違反(営利目的共同所持)容疑で現行犯逮捕。今回は再逮捕となる。調べに対し、木村容疑者は「立ち寄っただけ」と容疑を否認。傘下組織の2容疑者も木村容疑者の関与を否定しているが、中尾容疑者は容疑を全面的に認めている。

 警察庁が大麻草の年間押収量の統計を開始したのは2004年。以降、最多は09年で、全国で押収量は1万419本に達していた。今回の事案はたった1件で約1万1000本。超ド級のボリュームとなった。

 組織犯罪対策1課によると、大麻草を栽培していた工場は2階建てで計約870平方メートルの広さがあり、ハイテクな栽培環境が備わっていたため、純度が高く、質のいい草が育っていたという。成長している約4000本分だけで末端価格は約20億円相当。将来的な価格は約50億円に及ぶ計算となる。捜査関係者は「普通は10、20本。500本でもものすごい数だが、まさか1万本とは…」と口あんぐりだ。

 4人が逮捕される前日の10月25日には、元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)被告(53)が大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕=その後、那覇地検が同罪で起訴=されている。起訴状によると、同被告が所持していた大麻は約55グラムだった。

 ◆何回使える? 薬物事件に詳しい小森榮弁護士事務所によると、一般的な乾燥大麻1グラムの相場は4000~5000円ほど。今回の末端価格50億円は単純計算で約100万グラム分に相当する。紙に巻くジョイントという吸引法だと、1回につき0.5グラムが必要とされるため、200万回吸引できることになる。

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