【メディカルNOW】市販薬購入で節税、領収書を保管して申告

2017年1月9日15時0分  スポーツ報知

 薬局で市販薬を購入したらレシートを保管しておくといい。今年1月にスタートした「セルフメディケーション税制」で節税できるかもしれないからだ。医療費削減のため、軽い症状は医療機関にかかることなく、市販薬による治療を促そうという制度だ。

 ただし、いくつかの条件がある。対象の市販薬は処方薬から転用されたもの(いわゆるOTC薬)で、かぜ薬、胃腸薬、鼻炎用内服薬、水虫・たむし用薬、肩こり・腰痛・関節痛の貼付薬など1555品目(16年12月16日現在、今後追加の可能性がある)が指定されている。なじみのあるものでは、パブロンS(大正製薬)、サロンパスEX(久光製薬)、バファリンEX(ライオン)、メンソレータムカブレーナ(ロート製薬)などが含まれているので対象は広い。対象商品は厚生労働省のホームページで確認できる。

 これら対象商品の購入代金の合計金額が家族合わせて年間(1月~12月)で1万2000円を超えたら、その超過分が所得控除できる。控除額の上限は8万8000円と設定されている。節税できる金額は所得によって違うが、たとえば課税所得400万円の人が対象商品を年間6万円購入すると、1万2000円を引いた4万8000円が所得控除になり、所得税が9600円、個人住民税が4800円の計1万4400円が節税できる。

 なお、この制度を利用するには適切に健康管理をしていることが条件で、具体的には定期検診、がん検診、健康診査、予防接種のいずれかを受けている必要がある。

 所得控除を受けるには確定申告の手続きを行う。その際に対象市販薬のレシートだけでなく、健康診断などを受けたことを証明できる書類を添付する必要がある。ただし、このセルフメディケーション制度は、家族が医療機関などに支払った医療費が年間10万円を超えたら使える「医療費控除制度」と併用できないため、どちらを利用するかは自分自身で選択することになる。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
社会
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ