「進撃の巨人」の育ての親が妻殺害か?講談社社員の朴容疑者を逮捕

2017年1月11日6時0分  スポーツ報知

 東京都文京区の自宅で昨年8月に妻を殺害したとして警視庁捜査1課は10日、殺人容疑で講談社社員の朴鐘顕(パク・チョンヒョン)容疑者(41)を逮捕した。朴容疑者は映像化もされた大ヒット漫画「進撃の巨人」の“育ての親”として知られ、現在は同社の青年コミック誌「モーニング」の編集次長を務めていた。昨夏に妻の死亡が明らかになった際に説明を変遷させるなど不審な点があったため、同課が捜査していた。朴容疑者は容疑を否認している。

 朴容疑者の逮捕容疑は、昨年8月9日ごろ文京区内の自宅で、妻・佳菜子さん(当時38歳)の首を圧迫し、窒息死させた疑い。「(容疑は)間違っています。妻に手をかけるようなことはしていません」と容疑を否認している。

 事件は、朴容疑者が「自宅の階段の下で妻が倒れている」と119番通報して発覚。捜査員に「階段から落ちた」「階段付近で衣服で首をつって自殺した」などと説明を変遷させるなど不審な点があったため、捜査1課が捜査していた。

 その結果、佳菜子さんの首の筋肉に絞められたような内出血の痕が見付かった上、自殺する動機や遺書もなかったことが判明。一家は子供4人との6人暮らしで、第三者が侵入した痕跡などもなかったことなどから、同課は朴容疑者が殺害したと判断した。逮捕前の任意の事情聴取には「妻が子育ての愚痴を言っていたのでトラブルになった」と話しており、これが原因となった可能性がある。また「妻が首をつって自殺した」と説明したジャンパーから、妻のDNA型は検出されなかった。

 関係者によると、朴容疑者は1999年に入社し、「週刊少年マガジン」の副編集長などを経て、現在は「モーニング」の編集次長。手掛けた作品の多くがヒットし、2015年には担当する「七つの大罪」が講談社漫画賞を受賞。「コミック部門のエース」と呼ばれ、編集長や役員候補と目されていたという。

 中でも、「別冊少年マガジン」を創刊した際には「進撃の巨人」の連載開始に尽力。人を食う巨人と少年少女たちの戦いを描くという少年誌には衝撃的な内容ながら、作品の質の高さを信じて掲載を決定し、単行本の総発行部数6000万部、アニメ化や実写映画化もされる大ヒット作に育て上げた。

 育休制度を利用して子育てに関わるなど家族思いの面があった一方、担当漫画のファンという女性とツイッターを通じて飲食の約束をし、炎上を招いたことも。そのツイッターでは漫画家志望者らと積極的にやりとりしていたが、昨年7月末以降は更新が止まっていた。

 講談社は社員に対して取材などに応じないよう“かん口令”を敷いたが、同僚社員は「とても優秀な人だったのでびっくりした。会社全体へのダメージは計り知れない」と話した。また、同社の広報室は「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ社として慎重に対処してまいります」とのコメントを発表した。

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