渡辺竜王「申し訳なく思います」三浦九段スマホ不正使用疑惑騒動に…あいさつ全文

2017年1月18日5時30分  スポーツ報知
  • 謝罪した渡辺明竜王

 将棋の渡辺明竜王(32)は17日、都内で行われた第29期竜王就位式に出席した。壇上でのあいさつで、三浦弘行九段(42)のコンピュータソフト不正使用疑惑の騒動について言及し「今回の件では、7番勝負の直前というタイミングでメディアの取材に応じたことにより、三浦九段、読売新聞社さま、将棋ファンの皆様方にご迷惑をお掛けしました。お騒がせしたことを申し訳なく思います」と謝罪。さらに「今後はこのようなことがないように将棋連盟の一員として将棋界の発展に努力して参ります」と語った。

 当初、7番勝負の挑戦者には三浦九段が決定していた。しかし、昨年10月の開幕直前、渡辺竜王ら一部の棋士は、三浦九段が不正行為を行っている疑いがあるとして連盟側に相談。渡辺竜王は、7番勝負開幕後の疑惑発覚による混乱を未然に防ぐため、週刊誌の取材にも応じた。

 その後、連盟は三浦九段を出場停止処分に。挑戦者を丸山忠久九段(46)に替えた。丸山九段は最終第7局まで大熱戦を演じたが、通算4勝3敗で渡辺竜王がタイトルを防衛した。

 防衛直後の12月末、第三者委員会が三浦九段の不正疑惑についての調査結果を発表。処分については「非常事態でやむを得なかった」として正当性を認めつつ、不正行為の事実については「不正行為をしたと認める証拠はない」と否定していた。

 以下、渡辺竜王のあいさつ全文

 「皆様、本日はお忙しいところをお集まりいただきまして誠にありがとうございます。まず始めに、今回の件では7番勝負の直前というタイミングでメディアの取材に応じたことにより、三浦九段、読売新聞社さま、また将棋ファンの皆様方にご迷惑をお掛けしました。お騒がせしたことを申し訳なく思いますし、今後はこのようなことがないように将棋連盟の一員として将棋界の発展に努力して参ります。

 今回、丸山九段とは3回目の7番勝負になりましたが、前回は2012年ということですから4年の歳月が経ち、将棋界では(流行の)戦法もだいぶ変わっておりましたので、以前とは違った7番勝負になるのではと思っておりました。

 スコアも内容も一進一退の攻防が続いたんですけども、第7局というのは非常に重たい勝負でして、私自身も竜王戦では永世竜王を懸けた時(2008年)以来で久方ぶりになったのですが、この竜王戦という大舞台で最終局を戦うということにより、また強くなれる部分もあると思いますので、今後もこの最高峰の舞台で自分を高めていければというふうに思っております。

 今回の7番勝負も第1局の天龍寺(京都市)に始まり、おなじみの宿を回りましたけども、毎局素晴らしい対局場を設営していただきました。そのような場所で竜王戦を戦えるというのは、棋士冥利に尽きますし、第6局は早い時間帯に負けてしまいまして、申し訳ないなという気持ちもあったんのですが、少なくとも第7局は竜王戦にふさわしい将棋を指さないといけないという気持ちを持って臨みました。

 今回の就位式は第7局から、まだ日が経っていないこともありまして、まだ興奮冷めやらないところもありますが、また次回の戦いに向けて準備していかなければいけないと思いますし、ここからは自分の記録(9連覇)に一歩でも近づけるように頑張っていきたいと思っております。

 既に始まっております来期では、加藤一二三先生(九段)と藤井聡太君(四段)の対局が話題を集めましたけれども、若い世代と戦うのも楽しみなことでありますし、私自身も(加藤九段のように)の長い活躍を出来る棋士を目指していきたいと思っております。

 最後になりますが、この竜王戦を主催していただいております読売新聞社さま、また、お世話になりました対局場の皆様、関係各位の皆様方に暑く御礼を申し上げましてあいさつとさせていただきます。本日はありがとうございました」

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