時代は俺チョコ…女性から愛の告白はもう古い!?…14日バレンタインデー
バレンタインシーズンがやってきた。1月下旬から百貨店などにオープンしたチョコレートの特設売り場が女性客でにぎわうのは毎年おなじみだが、最近は男性客の姿もちらほら。女性から男性に贈るという、義理も含めた「従来型」から、女性同士で贈り合う「友チョコ」や女性が自分をねぎらう「ごほうびチョコ」が派生し、ついに男性が買って自分で楽しむ「俺チョコ」というカテゴリーも登場した。今やバレンタインデーは、愛の告白だけでなく、チョコの一大祭典になっている。
バレンタインデーのあり方は年々、多様化している。「義理」「友」「ごほうび」など毎年2月14日が訪れるたびに、新たなチョコレートの贈り方、買い方が話題となってきた。今年、チョコ業界で大きなキーワードのひとつとして挙げられているのが、男性が自分で食べて楽しむために買う「俺チョコ」だという。
「3~4年前から男性の購買額が上がってきている」という新宿高島屋(東京・渋谷区)では今年、この時期のテーマに、ズバリ「俺チョコ」を加えた。バレンタインイベント初日の1月26日には元サッカー日本代表で、スイーツ好きとしても知られる前園真聖氏(43)のトークショーを開催。会場には「俺チョコ」のポスターも貼られ、お薦めのチョコが紹介されていた。人気はフィアットのミニカー付きのものや、頭蓋骨をモチーフにしたものだという。「ミニカーは毎年色が変わるので、コレクション好きの男性にうけている。頭蓋骨モチーフの中には、激辛のものも入っていて、ゲーム感覚で買っていく人が多い」(販売担当者)。
首都圏ではいち早く、1月21日からバレンタインのイベントを開始した西武池袋本店(東京・豊島区)も、男性客を意識している。「会場は『上質感』をテーマに落ち着いた雰囲気で、男性が入っても違和感を感じないようにしました」とイベント責任者の田村童真さん(29)は話す。言葉の通り、会場はパステルカラーなどが抑えられた色使い。夜7時前に会場を訪れると、会社帰りのサラリーマンらしき男性が、一人でチョコを選んでいる姿も見られた。
両百貨店ともに、男性客の増加については「“スイーツ男子”という言葉や存在が定着したことが大きい」と理由を分析する。男性も、甘いものが大好きだと気兼ねすることなく公言できるようになり、この時期にチョコを買うことにも抵抗感がなくなった。
さらに、この時期には、世界各国から有名ブランドのチョコが集まることも、「俺チョコ」現象に拍車をかけている。新宿高島屋には、国内外約100ブランド、西武池袋本店には、約120ブランドの商品が集結している。「この時期の日本の店には『今しか買えないチョコ』が並んでいるので、女性だけではなく、男性も買いに来る」と新宿高島屋の広報担当者はみている。
買ったチョコをインスタグラムやツイッターなどのSNSに載せる人も、男女問わず多い。バレンタインデーは、チョコを楽しむイベントとしての面もクローズアップされている。




