臨時棋士総会で異例の5人中3理事が解任

2017年2月28日6時0分  スポーツ報知
  • 将棋会館で開かれた臨時棋士総会

 日本将棋連盟は27日、東京都渋谷区の将棋会館などで臨時棋士総会を開催し、青野照市専務理事(64)=九段=、中川大輔常務理事(48)=八段=、片上大輔常務理事(35)=六段=の3理事を解任した。理事の解任は極めて異例。対局中のコンピューターソフト不正使用騒動での三浦弘行九段(43)への対応の責任を取り、谷川浩司前会長(54)ら2理事が1月に辞任したが、28人の棋士が常勤理事5人の解任を請求。投票により3理事の解任が決まった。

 一連の不正騒動の余波が収まらない将棋連盟は、3理事の解任という異常事態に直面した。

 常勤理事5人の解任決議のために招集された臨時棋士総会は、東京・大阪の両将棋会館でテレビ回線で同時中継する形式で開催された。現役・引退棋士、一部の女流棋士ら正会員234人のうち216人(委任状64を含む)が出席した。

 無記名方式で行われた投票。結果、過半数に達した青野理事、中川理事、片上理事の3理事の解任が決まった(票数は非公表)。3人のうち連盟ナンバー2である専務職に就いていた青野理事に対しては、スマホ使用が疑惑段階であるにもかかわらず、三浦九段に出場停止処分を下す決定に関わったことを問題視する声が棋士間から上がっていた。

 中川理事と片上理事も、騒動に関する記者会見に出席して発言するなど、比較的関わりを持っていたことから、過半数に達したものと思われる。

 過半数に満たず留任となった東和男八段(61)、佐藤秀司七段(49)の両理事は、騒動をめぐる対応で名前が挙げられたり、メディアの前に登場するケースは皆無だった。

 今回の臨時総会は、6日の前回総会の席上で、留任した5理事の解任を求める棋士28人(総正会員数の10分の1以上との請求要件を満たす)が再度の総会招集を請求し、開催された。

 解任された3理事の空席分をどうするかについては未定。理事の任期が6月までということもあり、空席のまま現状の理事だけで運営する可能性もある。

 終了後に会見した佐藤会長は「3理事の功績は大きかったが、(棋士らによる)不満の方が大きかった。会員の総意なので、受け止めて前に向かって進んでいきたい。勝負の世界で生きているので、振り返らずにどうしていくかに集中したい」と語った。

 ◆スマホ疑惑の経緯

 ▼2016年10月10日 一部の棋士が三浦弘行九段のコンピューターソフト不正使用疑惑を指摘

 ▼同12日 連盟が三浦九段の16年末までの公式戦出場停止処分を発表

 ▼同18日 三浦九段が不正を否定する声明

 ▼12月26日 第三者調査委が「不正を認める証拠はない」と報告

 ▼同27日 谷川浩司会長が陳謝

 ▼17年1月18日 谷川会長、島朗前常務理事が引責辞任を表明

 ▼2月6日 臨時棋士総会で新会長に佐藤康光九段を選任。5人の常勤理事の解任を求める棋士28人が再度の臨時総会の招集を請求

 ▼同27日 臨時棋士総会で3理事を解任

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