慎太郎氏“水面下の交渉”詳細な報告受けてない

2017年3月21日6時20分  スポーツ報知

 豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)が20日開かれ、石原慎太郎元都知事(84)が証人として出席した。東京ガスとの用地売買交渉が始まった当時から移転が決まるまでのトップだった石原氏の発言に注目が集まったが、決裁責任を認めた以外に関しては「部下に一任していて分からない」と今月3日の会見での説明の繰り返し。石原氏の要望により質疑の時間も大幅に短縮されたことで、真相究明には及ばなかった。

 ◆石原氏と委員の主なやりとり

 ―豊洲移転は石原氏が決めたのか。(来代氏)

 「青島(幸男)知事からの引き継ぎ文書の中に『豊洲地域に移転する』という文言があった。移転の決裁をした責任は認める」

 ―豊洲のどこが他の候補地より?(来代氏)

 「都庁全体の流れとして市場を豊洲に移すことは決定していて、逆らいようがなかった」

 ―東京ガスとの交渉担当を浜渦氏(武生元副知事)に変更した理由は。(古賀氏)

 「浜渦は辣腕(らつわん)だったので、全権委任した」

 ―東京ガスの瑕疵(かし)担保責任放棄を了解したか。(野上氏)

 「私が初めて知ったのは昨年。そういう報告を受けた記憶はない」

 ―浜渦氏の「水面下の交渉」について報告は受けていたのか。(野上氏)

 「彼に一任したこと。詳細な報告は受けてない」

 ―豊洲移転が都議会で決定した際に寝返りがあったが、誰が操作したのか。(酒井氏)

 「議会の中のもので、私が知る余地はない」

 ―汚染処理負担費用の(東京ガスとの)分担について、岡田氏(至元市場長)は石原氏に説明したと話していた。(曽根氏)

 「審議会などの決定を聞いただけ。私は是とするだけだし、それが行政の手段」

 ―使用しない地下水に対し、厳しい環境基準を決めたのはなぜか。(音喜多氏)

 「地下水は、それほど重要な案件ではないと思っていた。だから何で今、豊洲を放置するのか」

 ―関心があることだけ取り組んでいたのは都政の丸投げでは。(小松氏)

 「関心があることをするのは行政者として当たり前。怠慢だったとは思っていない」

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