里見女流名人8連覇就位式「充実した疲れで良い経験に」

2017年3月21日16時59分  スポーツ報知
  • 就位状を手にする里見香奈女流名人

 将棋の第43期岡田美術館杯女流名人戦(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)で8連覇を飾った里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=の就位式・祝賀パーティーが21日、東京都港区の明治記念館で行われた。

 淡い黄色地に彩り豊かな花柄をあしらった振り袖姿の里見は「連敗した時も周囲の方にたくさん前向きな言葉を頂き、とにかく自分の力を出し切れろうと盤上に集中することができました」を感謝を述べた。1~2月の5番勝負では挑戦者の上田初美女流三段(28)に連敗スタート。過去に経験のない窮地に立たされながら3連勝で逆転防衛を果たした。「最終局が終わって、言葉は悪いですが、疲れました…。充実した疲れが良い経験になりました」。控えめな笑顔でV8を振り返った。

 報知新聞社・早川正代表取締役社長は「2連敗後の3連勝という劇的なタイトル防衛。挑戦者の健闘も含め、女流にとどまらず、将棋界全体でも歴史に残る名勝負として今後語り継がれるのではないかと思いました。今後も里見女流名人は肉体的にも精神的にも厳しい戦いが続いていくことと思いますが、頑張って夢を叶えていただきたいと思います」とあいさつ。2月に新しく就任した将棋連盟・佐藤康光会長(47)は「5番勝負の素晴らしい激闘を戦っていただいたご両人に感謝を申し上げたいと思います」と述べた。

 式には藤井猛九段(46)、清水市代女流六段(48)、外国人として初めて将棋のプロになったポーランド人のカロリーナ・ステチェンスカ女流2級(25)ら棋士や女流棋士、関係者ら約200人が出席した。

 里見が抱く年度の目標はただひとつ。現在、三段に在籍中の棋士養成機関「奨励会」で四段(棋士)昇段を果たすこと。年齢制限まで残り2期に迫った三段リーグに生涯の夢を賭ける。「私にとってすごく大きな1年になります。日々を無駄にせずに頑張っていくことを、ここでお約束したいと思います」。表情に気負いはない。自然体のまま新しいスタートラインに立つ。(北野 新太)

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