「豊洲移転より築地を改修して使うべき」市場移転問題で意見交換会

2017年4月18日19時9分  スポーツ報知

 東京・築地市場の豊洲移転問題について、市場関係者による意見交換会が18日、市場内の講堂で行われ、約300人が参加した。参加者からは豊洲移転よりも、既存の築地市場を改修して使うべきとの意見が飛び交った。

 意見交換会は挙手して自由に発言する形式で行われ、多くの小売り業者などが、豊洲移転に反対の声を上げた。「豊洲は場所が不便だ。うちのような小さな店は魚を見て、魚を買うことができなくなる」「ここで移転を認めれば我々が利権に負けたことになる」「直下型地震が起きるという最悪の事態を考えれば、ベンゼンなどの有害物質がわき出して来る豊洲移転は議論自体がナンセンスだ」などと意見が飛び交い、豊洲移転を主導した石原慎太郎元都知事や浜渦武生元副知事の責任を追及すべきとの声が上がると大きな拍手が巻き起こった。

 意見交換会を主催した「より良い市場を考える会」が、市場に隣接する飲食店街「魚がし横丁」でアンケートをしたところ、「移転中止」が36件、「移転」が1件、「条件つき移転」が7件、無回答が1件だったという。会の呼び掛け人の一人、三浦水産の三浦進さん(69)は「意見交換会では賛成派の意見も聞きたいところだったが、今は市場関係者の9割は反対だと思う。今日上がった意見を理事会に持ち帰って報告したい」と話した。

 意見交換会終了後は、46人からなる「築地女将さん会」(山口タイ会長)主催のシンポジウムを開催。人類学者の中沢新一氏、建築家の兼松紘一郎氏、建築エコノミストの森山高至氏の3氏がそれぞれの立場から意見を述べた。中沢氏は築地市場の歴史的背景を解説した上で、築地市場そのものが日本の文化であり、豊洲に移転すれば、それが失われてしまう恐れを強調した。

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