北朝鮮が弾道ミサイル発射 ICBMではないと米軍

2017年5月14日9時29分  スポーツ報知

 北朝鮮は日本時間の14日午前5時28分ごろ、北西部亀城付近から東北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると、約800キロ飛行し、日本海に落下した。日本の排他的経済水域(EEZ)外側とみられる。飛行時間は約30分に及び、防衛省は長射程の新型ミサイルを高い高度に打ち上げた可能性があるとみて分析を急ぐ。

 韓国では10日、南北関係改善に意欲を示す文在寅(ムンジェイン)大統領による革新政権が発足したばかり。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は核・ミサイル開発を継続する姿勢を鮮明にした。対話の余地も残しながら軍事、経済両面で圧力を強めてきたトランプ米政権や、習近平国家主席が掲げる経済圏構想を巡る国際会議初日の中国の反発は必至だ。

 日本政府は、国連安全保障理事会決議への明確な違反だとして北朝鮮に強く抗議。安倍晋三首相は記者団に「国際社会の強い警告にもかかわらず発射を強行した。断じて容認できない」と述べた。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は4月29日以来。日本政府関係者は、ミサイルの到達高度は千キロ超に達し、通常より高い高度のロフテッド軌道に打ち上げた可能性が高いとの見方を示した。米太平洋軍は大陸間弾道ミサイル(ICBM)ではないとの初期分析を発表した。飛び方がICBMとは「一致しない」とした。

 菅義偉官房長官によると、ミサイルは朝鮮半島沖約400キロに落下。船舶や航空機への被害情報はない。

 防衛省は、北朝鮮が新型弾道ミサイル開発のため発射実験を繰り返している可能性があると分析。亀城では数日前から移動式発射台を展開するための整地作業など発射準備の兆しがあり、警戒・監視を強めていた。

 北朝鮮は4月5日と16日に日本海側の東部新浦付近から中距離と推定される弾道ミサイルを発射したが、いずれも失敗した。29日には内陸部の北倉付近から弾道ミサイル1発を発射。約50キロ飛行し、北朝鮮内陸部に落下、これも失敗だったとみられている。(共同)

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