北朝鮮、過去「最恐」のミサイル発射!日本海に落下、新型か?

2017年5月15日6時0分  スポーツ報知
  • 北朝鮮ミサイル発射のニュースを見るソウル市民(ロイター)

 北朝鮮は日本時間の14日午前5時28分ごろ、北西部亀城(クソン)付近から東北東方向に弾道ミサイル1発を発射した。日本政府によると約800キロ飛行し、日本海に落下した。到達高度は2000キロ超で、過去最高とみられ、新型ミサイルとの見方も。実際の射程圏は4000キロを超える恐れもあり、米軍の要衝グアムも範囲内となる。国際的に孤立する中、自国の軍事技術を顕示することで、米韓両軍や自衛隊にプレッシャーをかけたものとみられる。

 今年に入り急速に発射実験の回数を増やしている北朝鮮が、その“成果”を示すかのように新型とみられるミサイルを発射した。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は、4月29日以来。発射地点から東北東の方向に約30分、約800キロ飛行して朝鮮半島沖約400キロのロシアに近い海域に落下した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側で、船舶や航空機への被害情報はない。日本に飛来しないと判断されたことから、全国瞬時警報システム(Jアラート)は使用されなかった。

 日本政府関係者は今回のミサイルについて、昨年に発射失敗を繰り返した中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程約2500~4000キロ)の能力を上回るとの見方を示した。稲田朋美防衛相も防衛省で記者団に対し「新型だった可能性がある」と述べた。日本の防衛当局は、米軍が「KN17」というコードネームを付けた、4月15日の軍事パレードで初登場したミサイルの可能性を指摘。「スケールが大きくなっている」と技術進展を素直に認めた。

 今回は「ロフテッド軌道」と呼ばれる通常より高い高度を使ったため、飛行距離が抑えられた。日本政府関係者によると実際の射程は4000キロを超える恐れもあり、グアムも射程に入るという。米太平洋軍は、飛行の特徴などから米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)とは「一致しない」とする分析を発表した。

 ただ、米軍は「KN17」を「ムスダンよりも全長が長く、ICBM級の射程の恐れがある」と特に警戒。ハリス米太平洋軍司令官も「(ICBMの保有は)時間の問題」とみている。過去最高となる高度2000キロ超に達した今回のミサイル発射は、改めて脅威となることは間違いない。

 北朝鮮にとって、今回の発射はトランプ米政権が掲げる「最大限の圧力」に対抗して核・ミサイル開発を続ける姿勢を鮮明にした形だ。現在、国内ではガソリン価格が急騰するなど市民生活に影響が出ており、金正恩朝鮮労働党委員長の求心力の低下を招きかねなくなっている。その状況の中で金正恩体制を維持する「宝剣」として、核抑止力の強化を唯一の生存戦略と認識し、国際的な制裁強化の動きを無視する形で強硬路線を突き進む構えだ。

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