「ひふみん」加藤一二三九段は座布団気に入らず交換、敗れれば引退

2017年6月20日10時14分  スポーツ報知
  • 対局を待つ加藤一二三九段

 将棋の加藤一二三九段(77)と高野智史四段(23)による第30期竜王戦6組昇級者決定戦が20日午前10時、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。既に今期限りの現役引退が決まっている加藤九段は敗れれば即引退となり、勝てば史上最高齢勝利(77歳5か月)を記録する。

 20社50人の報道陣が見守る中、加藤九段は入室。敷かれていた座布団が気に入らなかったようで、自ら交換した。険しい表情で対局開始を待った。

 加藤九段は1940年、福岡県稲築町(現・嘉麻市)生まれ。棋士養成機関「奨励会」在籍時の54年に14歳で四段(棋士)昇段。史上初の中学生棋士となった。14歳7か月の昇段は昨年10月、現在デビュー28連勝の快進撃を続けている藤井聡太四段(14)に62年ぶりに塗り替えられるまで最年少記録だった。デビュー後、順位戦で驚異の4期連続昇級を果たし、18歳で最高クラスのA級に。「神武以来の天才」と称された。

 82年に悲願の名人位を獲得。故・大山康晴十五世名人、故・米長邦雄永世棋聖、中原誠十六世名人(69)、谷川浩司九段(55)らと名勝負を演じ、獲得タイトルは名人1、十段3、王位1、棋王2、王将1の通算8期。

 昼食に鰻重を注文し続けたり、対局中に賛美歌を歌うなどのユニークな言動でも知られ、数年前からは「ひふみん」の愛称でテレビのバラエティー番組でも大活躍している。

 今年1月、順位戦最下クラスのC級2組で3度目の降級点を取り、規定により引退が決まっていた。

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