藤井四段、14歳最後の一局を逆転連勝締め

2017年7月12日6時50分  スポーツ報知
  • 14歳最後の対局で勝利を収めた藤井聡太四段

 将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(14)が11日、大阪市の関西将棋会館で行われた加古川青流戦トーナメント3回戦・都成竜馬四段(27)戦に後手番の130手で勝利。14歳最後の一局を異次元の終盤力で制し、新たな連勝街道を走り始めた。

 「神の子」が再び神様に肉薄した将棋だった。終盤、自玉が中段まで引っ張り出され、相手の駒に包囲される窮地に。危険すぎる薄氷を踏んでいるように見えたが、藤井は読み切っていた。一分将棋の切迫の中、裸一貫となった自玉の安全を見切り、一瞬のカウンターで勝利をさらった。解説する棋士が「ヤバイ!」「マジか!?」と感嘆の声を上げるほどの終盤術だったが、当の本人は「ずっと難しくて、最後はなんとか…という感じです」と穏やかな微笑を浮かべ、散髪したての後頭部に手をやるだけだった。

 公式戦連勝記録は29で止まったが、再び2連勝。都成は29連勝中に2度勝った相手だったが「三度目の正直」を許さなかった。19日が誕生日。14歳ラストファイトを白星で飾り「勝ててよかったです…」。棋士になり、新記録を樹立した14歳の1年間を「1年前は(奨励会)三段リーグの真っ最中だったので、周りの環境も含め、いろいろ変わった部分は多かったですが、自分でも成長できた1年だったと思います」と振り返った。「次の1年も、幾年(いくねん)以上に強くなれるよう頑張りたいと思います」。幾年。言葉もやはり「神の子」だった。(北野 新太)

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