藤井四段、デビュー戦以来の矢倉戦法で3戦ぶり勝った

2017年8月11日7時0分  スポーツ報知
  • “連敗”をストップさせて笑顔の藤井聡太四段

 歴代新記録の公式戦29連勝を樹立した将棋の史上最年少棋士・中学3年生の藤井聡太四段(15)が10日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第76期順位戦C級2組で後手番の108手で高見泰地五段(24)に勝って順位戦3連勝。公式戦35勝目(3敗)を挙げた。

 終局後の感想戦。時々こぼれる笑顔が安堵(あんど)の証しだった。「気負わずに普段通りに臨めればと思いました」。4日の王将戦1次予選で菅井竜也七段(25)に敗れ、翌5日には愛知県春日井市で行われた将棋イベントでの公開対局(非公式戦)で都成竜馬四段(27)にも屈していたが、本局で“連敗”を脱出した形となった。

 本局の戦型「矢倉」は「将棋の純文学」とも称される伝統的なスタイルで、藤井が後手番で矢倉を指すのはデビュー戦の加藤一二三・九段(77)戦以来。ひふみんは「藤井さんは矢倉を極めて初めて本物」との持論を度々展開しているが、本局で見せたのは緩急自在の指し回し。先人の期待に応える一局だった。

 順位戦は名人を目指す棋戦。今期50人が参戦している最下級リーグ「C級2組」では各10戦ずつ戦い、昇級できるのは3人のみ。一つの敗北が重い意味を持つ中、実力者の高見を破った藤井は「良いスタートが切れたと思います。これからも昇級を目指して頑張りたいです」と語った。挑戦権獲得まで最低5年を要するが、遠く見据えるのは、はるかなる名人位。一歩ずつ歩んでいく。(北野 新太)

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