全日空機緊急着陸、日航機墜落事故から32年…同日、同じ羽田発伊丹行きで

2017年8月13日5時0分  スポーツ報知

 乗客乗員520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から32年となった12日の午後6時50分ごろ、羽田(東京)発伊丹(大阪)行きの全日空37便が機内の気圧トラブルのため羽田空港に引き返し、緊急着陸した。乗客乗員273人にけがはなかった。国土交通省や全日空が原因を調べている。トラブルが発生した便は当時と同じく午後6時発予定。行き先も同じだった。

 午後6時すぎに羽田空港を出発したボーイング777使用の全日空37便にトラブルが発生したのは、全日空の広報室や国交省などによると午後6時半ごろ。伊豆大島付近の上空を飛行している最中だった。

 機長が機材の不具合に気付き、緊急事態を宣言。手動で客席に緊急用の酸素マスクを出すなどの対応を行った。ただ、火災の発生等がなかったことから、機長は離陸した羽田に戻ることを決め、管制に連絡。着陸態勢に入ろうとしていた他の飛行機からの優先権を受け、午後6時51分に羽田空港に無事、到着した。

 全日空によると機内には乗客262人(うち4人は幼児)、乗員11人の計273人が乗っていたが、けが人はなし。気分が悪くなった人が1人おり、病院を紹介したという。機長によると、機内の機器には与圧(乗り物の内部を一定の気圧に保つこと)系統のトラブルを示す表示が出ていた。

 32年前のこの日は、日航ジャンボ機墜落事故が起きた日。航空会社こそ違うが、くしくもこの日トラブルが起きた37便は出発予定時刻、出発地、行き先ともに墜落した日航123便と同じだった。さらに、トラブルが発生した地域も同じ伊豆大島付近。日航ジャンボ機事故の原因は、後部圧力隔壁が破損して機内の気圧に問題が生じたとされている。

 同便は羽田に引き返した後に欠航となったため、乗客は希望により大阪行きの新幹線の切符を受け取ったり、翌日以降の便への振り替えを行ったりした。今後は機体の整備不良の可能性も含め、国交省や全日空が詳しい原因を調べる。

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