60歳男性がインコ助けようと溺死…水難事故相次ぐ

2017年8月28日7時0分  スポーツ報知

 8月最後の日曜となった27日、全国で水難事故が相次ぎ、計11人が死亡、計6人の行方不明者が出た。福井市では、漁港近くの岩場で釣りをしていた60歳の男性が、海中に落ちたペットのインコを助けようと海に飛び込み、沖に流されて死亡。大阪府泉南市では、岸から海に向かって飛び込んだ男子高校生2人が死亡した。北海道小樽市では海水浴中の男子高校生3人が行方不明となっている。

 家族のように一緒に暮らしていたインコを助けようと海に飛び込んだ男性が、自らの命を落としてしまった。

 福井南署によると、亡くなったのは福井市花月に住む無職・龍造寺寿秀(りゅうぞうじ・としひで)さん(60)。27日午前7時ごろ、同市蓑町の鷹巣漁港近くの岩場で釣りをしていたところ、ペットのインコが岩場から約3・5メートル下の海に落ちたため、それを救うために海に入った。龍造寺さんは、一時はインコを捕まえて「救出」したが、その後、沖に流されてしまった。事故当時、海は穏やかだったという。

 近くで釣りをしていた人が龍造寺さんが海に飛び込んだのを見て119番通報。駆け付けた消防隊員らが海に入り救出したが、搬送先で死亡が確認された。死因は溺死だった。龍造寺さんは、海に入った当初は立ち泳ぎをして陸に上がろうとしていたが、力尽きたのか沖に約50メートル流された地点で救出されていた。同署によると、インコも見つかっていない。

 海に落ちたインコは飛んで逃げるのを防ぐために羽が一部切られており、飛べないように処置されていた。鳥かごなどにも入れられておらず、龍造寺さんが釣りをしている間は、空いている手で持ったり、岩場で遊ばせたりしていたとみられる。

 龍造寺さんは、午前5時半ごろにJR福井駅近くの自宅から10キロほど離れた現場に到着。知人女性と一緒だったが、女性は釣りをしておらず、事故が起きた時も釣り場から約100メートル離れた場所に止めてあった車の近くにいた。

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