走行中の車内で火災あわや大惨事 火元はモバイルバッテリー

2017年9月12日5時0分  スポーツ報知

 11日午後1時12分ごろ、JR山手線内回りの走行中の電車内で、男子大学生(25)が背負っていたリュックサックが燃え、煙が出る騒動があった。スマートフォンなどを充電するモバイルバッテリーから出火したとみられ、警視庁が原因を調べている。最寄りの神田駅で消火活動が行われ、けが人は出なかったが、都内では前日(10日)に小田急線の車両が沿線の火事が燃え移り炎上する出来事があっただけに、周辺は騒然とした雰囲気に包まれた。

 「煙が出ているよ」の声で中を見てみると、リュックの中でモバイルバッテリーが燃えていた―。あわやの“火事”が山手線の車内で起きた。

 警視庁万世橋署によると、山手線内回りの東京―神田間で、立っていた男子大学生の背負ったリュックサックから煙が出ているのを、同車両の乗客が発見し、大学生に知らせた。大学生が慌ててリュックを下ろし、中を見たところ、スマートフォンなどを充電する際に使用する外付けのモバイルバッテリーが過剰な熱を持ち、煙を噴いていたという。

 大学生は停車した神田駅のホームに急いで降り、駅員に報告。駅員が消火器で消火活動を行った。けが人はいなかったが、消火活動などの影響で、山手線や京浜東北線に最大約20分の遅れが出た。

 リュックの中に入っていたモバイルバッテリーが丸焦げになっていたことから、同署ではバッテリーが発火したとみている。大学生は「モバイルバッテリーは、2年ほど前に秋葉原で購入したもの。2日前に家でフル充電した」と話しているという。煙が出た際には、他の機器に接続はしていなかった。

 スマートフォンやタブレットでゲームや映像視聴をすると電池が大量に消費されることから、モバイルバッテリーの需要は急速に拡大。以前の乾電池式から、高容量で繰り返し利用が可能な充電式のリチウムイオンバッテリーが主流になるにつれて事故も急増している。

 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2012年度にモバイルバッテリーの事故は1件だけだったが、16年度には51件に。ノートパソコン、スマートフォン内蔵のバッテリーの事故も増加しているものの、外付けバッテリーは群を抜いて件数が多い。

 NITEの関係者は「バッテリー内部は、セル(電池)と制御装置の2つの部分に分けられますが、両方とも外部からの衝撃には弱い。装置が故障すると満タンになっても充電を続けようとして発熱したり、ショートしてしまいます。また、経年劣化も事故の原因となります」。充電速度や充電量が低下してきたら、速やかに交換した方がいいと呼び掛けている。

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