村上春樹氏、ノーベル文学賞12度目の正直ならず

2017年10月6日7時0分  スポーツ報知
  • 約100人の村上春樹ファンが集まった鳩森神社

 スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を世界的ベストセラー「わたしを離さないで」などで知られる日系英国人小説家カズオ・イシグロ氏(62)に授与すると発表した。日本出身作家としては1968年の川端康成(故人)、94年の大江健三郎氏(82)以来23年ぶり3人目の快挙。両親が日本人で長崎市生まれのイシグロ氏は、今回も有力候補として名前が挙がっていた村上春樹氏(68)の友人で、同氏の作品から多くの影響を受けたと公言している。

 村上さんは今年も英ブックメーカー「ラドブロークス」の予想でグギ・ワ・ジオンゴさん(ケニア)に次ぐ2位につけていたが、受賞には至らず“12連敗”となった。

 今年は4年ぶりの長編小説「騎士団長殺し」を2月に刊行。原点と言える一人称のスタイルに、長編作品としては18年ぶりに回帰したことがファンの間で話題を呼んだが、ノーベル賞にはつながらなかった。

 毎年多くの人が落胆していることは村上さんにとって愉快なことではないようで、昨年7月に出版した読者との対話集「村上さんのところ」では「ノーベル賞と騒がれることについてどうお考えなのか」との問い掛けに対し「正直なところ、わりに迷惑です。だって正式な最終候補になっているわけじゃなくて、ただ民間のブックメーカーが賭け率を決めているだけですからね。競馬じゃあるまいし」と胸中を吐露している。

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