ネットニュースランキングに“女性目線”反映? 昨年傾向とは様変わり

2017年12月30日7時0分  スポーツ報知
  • 社会記事アクセス数20傑

 今年のスポーツ報知のホームページ(HP)における社会ジャンルへのアクセス回数から見た「報知インターネットニュースランキング」は、秘書に対する「このハゲーッ!」などの暴言や暴行が報じられた豊田真由子元衆院議員(43)が第1位。他にも、女性が対象のニュースが上位にランクインした。ITジャーナリスト・井上トシユキさんは、ネットでニュースを見る女性の数が増加したことを理由に挙げつつ「女性の目線が反映される結果になった」と傾向を分析した。

 昨年は、発覚から1年以上が経過していた東京五輪・パラリンピックのエンブレム問題が5位に入り「ネットならでは」が強調される結果となったランキング。井上さんは、「それと比較すると、今年は明確な『ネット民向けニュース』が上位に少ないと思います」と話した。

 その上で、20傑の特徴として指摘したのは「女性が対象であったり、女性目線のニュースが多い」という点。確かに1位の豊田氏、2位の山尾志桜里衆院議員(43)をはじめ、ランキングには女性に関するニュースが目につく。中でも、井上さんが象徴的としたのが、ベスト10入りは逃したものの14位に入った「安倍昭恵氏フェイスブック(FB)で反論」の記事だという。

 これは、森友学園問題に関与していると指摘された首相夫人が、同学園の籠池泰典氏が国会の証人喚問で証言した内容について否定したと報じたもの。森友、加計学園問題では首相を巻き込み、長期にわたって報じられたにもかかわらず関連ニュースでは唯一のランクインだった。

 「昭恵夫人は、同性に人気がある。首相夫人の立場でありながら我が道を行くところや、フワッとしていて自分の言動に注意をあまり払わないところなどが、少女漫画のキャラクターっぽいところがあると見ている人が多いんですね」と井上さん。「モリカケ問題」は自分に直接は関係なくても、どこか憧れを持つ昭恵夫人のニュースを女性が注目したのが、アクセス増につながったとみている。

 伊藤詩織さんのニュースが4位に入ったのも、井上さんは「女性に多く読まれたのでは」と分析。伊藤さんは元TBSの記者に性的暴行を受けたと被害届を提出したが不起訴処分となり、現在は民事訴訟の中で真相追究をしようとしている。「女性は自分に引き寄せてニュースを見る向きが強いのですが、『自分の夫がもしこんなことをしたら…』『自分の娘が被害を受けたら…』と妻目線、母目線で興味を持つ女性は多かったと思います」とした。

 女性の意見が反映された理由について、井上さんは「スマートフォンが幅広い世代に完全に定着した点は大きいと思います」。子供を持つ女性が、塾などの送迎で待つ際などにも手軽にニュースをチェックできる機会が増えた影響は大きいとみている。さらに、LINEニュースなどの会員制交流サイト(SNS)によるニュース配信の利用が一般ユーザーにも根づいたことで、SNSの利用が多い女性が「その流れで」とニュースを見る習慣がついたのも要因とした。

 信ぴょう性や著作権に疑義があるとして昨年末に話題となった医療情報サイト「WELQ」の休止問題も理由にあるという。「スポーツ報知さんは関係ないですが、あの騒動で“与太話”のようなニュースが排除された。女性は男性と比べて慎重な面がありますが、ネットニュースの『自浄作用』がなされたことで、女性も安心して読むようになった傾向があるのは間違いないですね」と井上さん。今後もその流れは続くとみているという。

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