デーブ・スペクター氏が斬る“裏流行語大賞”ベスト3

2017年12月31日9時0分  スポーツ報知
  • デーブ・スペクター氏

 「プレーバック2017」の締めくくりは「裏流行語大賞」。今年の新語・流行語大賞は「忖度(そんたく)」と「インスタ映え」に決まったが、両語以上に世の中をにぎわせ、まねして使う人が続々と現れた言葉が多数あった。その中から、スポーツ報知が選んだベスト3は「こんにゃくと思わざるを得ない」「このハゲーッ!」「一線を越えてはいない」。放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏と共に、この3語が世間に与えた影響を振り返った。

 森友学園問題で、土地評価額の引き下げの口利きを籠池泰典氏に依頼されたことを指摘された鴻池祥肇元防災相が、否定会見で放った言葉。「こんにゃく」とは、100万円の札束を表す隠語。

 国民が政治家の“業界用語”を知ることができたという意味では良かったんじゃないかな。あのおっさん(鴻池氏)には、過去に会ったことがあるけれど、TPOをわきまえないで話してしまう。絵に描いたような昔ながらの自民党議員といえるでしょう。

 ただ、ある意味では正直者でもある。「いわゆる」とか「永田町で言うなら」という言葉が前にあったら問題なかったのに。こういう言葉を平気で使ってしまうのは、森友学園問題の一連の事象を客観視できていないところがあるんだろうね。

 最近は医療や政治のドラマでは一般的でなくても専門用語や業界用語を使う傾向があるけれど、この「こんにゃく」も使われると思う。タイトルに入れちゃってもいいんじゃないかな。

 豊田真由子衆院議員(当時)の50代の男性政策秘書への暴言。秘書が録音していた音声がワイドショーなどで何度も流された。他にも「ちーがーうーだーろー!」やミュージカル調で怒声を浴びせる様子も。

 インパクトある、素晴らしい言葉(笑い)。やっぱり、音声があったというのは大きい。なければ、ここまで話題になることはなかったでしょう。それと、情報が小出しにされていったのも、ジワジワと広がっていく要因になったんだと思う。歌うような暴言も最高だった。あれは、日本音楽著作権協会(JASRAC)に登録しておいた方がいい。

 自分の中では、「裏流行語」的な言葉でいえば、福田康夫元首相が2008年の辞任会見で口にした「あなたと違うんです」がずっと上位だったんだけど、これはそれに匹敵する。10年に一度、いや日本の歴史に残る言葉かもしれない。それと、お笑い芸人にとってはネタとしてこれほど面白いものはないものだっただろうね。

 今井絵理子参院議員が妻子ある神戸市議(後に辞職)と不倫疑惑を報じられた際に釈明で使った言葉。市議に交際を申し込まれ、好意は持っていたものの道義上問題があると考え関係は持っていないとした。

 「流行語」というのは、文字通り世間ではやらないといけない。その意味では、これが大賞と言ってもいいかもしれないね。何しろ、この発言があった後に不倫騒動が起きると、本人も取材する側も「一線は―」と話していたくらいだから。

 それにしても、今井さんはうまい使い方をした。ダイレクトに何をしたか言わず「一線」という言葉で濁した。とはいえ、ハッキリ言わなかったことで、聞いた側は逆に卑わいな想像をしてしまうところはある。しかも、それを元SPEEDという一世を風靡(ふうび)したタレントが使ったわけだから。

 ただ、そもそも言っておきたいのは、今井さんが当選したことが違った意味で既に「一線」を越えていた気がするんだけどね…。

 ◆スポーツ報知が選ぶ裏流行語(敬称略)

 ▽1月
 高樹沙耶「大麻に信頼を置いていました」
 医療用大麻の推進をしていただけに、法廷で使用を指摘されても堂々と証言

 ▽3月
 鴻池祥肇「こんにゃくと思わざるを得ない」
 森友問題に関する口利き否定の会見で、まさかの「業界用語」を使って断言
 山本太郎「アッキード事件」
 本人はうまいこと言ったつもりだが安倍首相は「人として根本的にダメ」と激怒
 石原慎太郎「ひらがなも忘れてしまいまして…」
 百条委員会での発言に注目集まるも、トンデモ理由で追及に予防線を張る

 ▽4月
 山辺節子「38歳のエリコ」
 出資法違反容疑で逮捕の「つなぎ融資の女王」はタイで20歳以上サバを読む

 ▽5月
 安倍晋三「読売新聞を読んで」
 改憲に関する国会論戦で説明をしなかったのは、国会軽視ともみられると批判も

 ▽6月
 豊田真由子「このハゲーッ!」
 男性秘書への暴言は何度も音声が報じられ、意味も分からずマネする子供まで

 ▽7月
 今井絵理子「一線を越えてはいない」
 神戸市議(後に辞職)との関係は、どこが「一線」だったのかは説明が無かった

 ▽9月
 小室圭「座右の銘は『Let it be』です」
 「あるがままに」の意味もさることながら、流ちょうな発音にも注目が集まる
 ▽10月
 小池百合子「ユリノミクス」
 カタカナ言葉が得意の知事も、「尿の成分分析」の意味があると分かって苦笑い

 ▽12月
 エストニア大使館「空前絶後のぉ! 間違いであります!」
 国の位置を間違えられたのにサンシャイン池崎のネタで返すセンスは絶賛の的に?

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