「ガチなヤツです!」白根山噴火の瞬間をフジテレビが撮影 「とくダネ!」で緊迫の放送

スポーツ報知
小倉智昭キャスター

 24日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で23日に、自衛隊員やスキー客ら12人が死傷した群馬県の草津白根山が噴火した瞬間の映像を放送した。

 小倉智昭キャスター(70)は「ゴンドラに乗っていたカメラマンが撮影した噴火の瞬間の映像を独自に入手しました」と紹介した。番組によると、午前9時50分ごろ白根山の山頂の映像を撮影するため白根火山ロープウエイにテレビ番組クルーが2台に分かれてゴンドラに乗車した。映像では午前10時ごろに雑談していたクルーの1人が「なんだあれ。噴火している」と目撃すると画面左手から黒い噴煙が上がった。「ヤバイ、これヤバイ」。「噴火です。ガチなヤツです!」と生々しい会話を交わすなか、空が黒煙に覆われ、真っ暗になり、次の瞬間にカチカチカチ…とゴンドラに噴石が当たる音が聞こえてきた。

 真っ暗ななか、ゴンドラは停止しクルーは沈黙した。しばらくすると、黒煙が消え、空は明るさを取り戻した。クルーは「ガス臭いね」。「相当硫黄のにおいがしますね」。「ガラスに火山灰がいっぱい付いている」などと言葉を交わしていた。

 噴火から約20分後にゴンドラは動き出したが、地上の映像を映すと銀世界は灰色に様変わりして救助を求める人々の声が聞こえていた。噴火の瞬間の決定的な映像に小倉氏は「20年ぐらいスキーにはまっていて山に入っていたことあるんですけど、さすがに目と鼻の先で噴火するなんて経験はないですもんね。怖かったと思うよみんな。さすがプロですから冷静にカメラ回していましたね」と恐怖の中、撮影していたスタッフを思いやっていた。

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