報知の“半袖記者”極寒の平昌五輪を体感!全身締め付けられる冷気…川面もカッチカチ

2018年2月8日7時0分  スポーツ報知
  • カップラーメンの凍結に苦笑する現地ボランティアスタッフ
  • 凍り付いて水面がカチカチになった江陵市内を流れる川

 平昌冬季五輪が9日、開幕する。スポーツ報知では文化社会部の甲斐毅彦記者(47)が現地入り。五感をフルに使った生リポートを連日お届けします。第1回目の7日はスケート競技などの会場となる東海岸の江陵市ルポ。大学時代は冬山に登り、真冬でも半袖で通す「報知で最も寒さに強い記者」も、熱々のカップラーメンが凍りつく想定外の気候に、「寒い!」。日本では決して口にしたことがない単語が出るほどの極寒の地で、いよいよ熱い戦いが始まる。

 海水浴場があるのだから、といって、いくらなんでも江陵市の冬を甘くみすぎていた。登山用ヤッケの下に毛シャツ、防寒用下着を着ていても、全身が締めつけられるような冷気だ。7日未明に室外で温度計を見た。氷点下14度…。風が吹いただけで顔が痛くなる。

 「ヨル(熱)」と銘打った真っ赤なスープのカップラーメンにお湯を注いで外に置いてみた。しばらくすると、アッツアツだったはずの麺が締め出されるように浮き上がり、コッチコチに固まってしまった。

 日本海(韓国では東海と呼ぶ)に面した江陵は、日本の長岡市とほぼ同緯度だが、海流の影響で、冬でも首都のソウルよりは暖かい。夏は鏡浦海水浴場が家族連れでにぎわう。テレビの情報番組で寒さを強調しているのを聞いて「また、大げさな」と感じていたが、市内の川はスケート場のように凍っていた。どうやら数十年に一度という大寒波の影響らしい。出発前、知人のジャーナリストに「半袖でのリポートをよろしく」と歓送され、「昼ならいけるんじゃないですか」と軽口を叩いた。この寒さで半袖で歩いたら気絶するのではないか。

 それでも、歩いていればなんとか耐えられる。困るのは、移動のための交通機関を待っている間だ。各国のマスコミが泊まるメディアビレッジから各競技場がある江陵オリンピックパークまでは車で10分程度だが、バスが出るのは20~30分間隔だ。

 夜、ホッケーアリーナを出てビレッジに戻ろうとしたらバスが来るまで屋外で30分待たされた。寒さに耐えられないのでやむを得ず、一緒にバス待ちをしていたオランダのメディアの人たちの前でシコを踏んだ。笑われたが、気持ちは伝わっただろう。タクシーは、五輪直前になってつかまりにくくなった。ビレッジで呼ぶと、来るまでに30分はかかる。

 移動は不便だが、救いは市内の飲食店などが、今のところさほど混雑しておらず、通常通り入れるということだ。取材を終えて向かったのは、海沿いにある江門(カンムン)刺し身団地。本来なら刺し身を食べるべきだが、冷え切った体が欲したのはヘムルタン(海鮮鍋)だった。ソウルよりも辛く感じるスープを半分飲んだところで、やっと半袖になれた。(甲斐 毅彦)

 ◆甲斐 毅彦(かい・たけひこ)1971年1月3日、東京都出身。47歳。立大時代は山岳部に所属し、ヒマラヤ遠征を経験。96年入社。文化社会部所属。相撲担当時代に袖まくりをしての取材中、元関脇・寺尾の錣山親方に「半袖にすべき」と指摘され、それ以来、冬でも半袖。韓国語が堪能。

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