乙武洋匡氏、女性記者のセクハラ被害で反省…「私だって失礼な発言をしてしまっていたかも」

スポーツ報知
乙武洋匡氏

 作家の乙武洋匡氏(42)が19日、自身のブログを更新し、テレビ朝日の女性記者が、18日に事実上更迭された福田淳一・財務省事務次官(58)によるセクハラの被害を受けていた問題について私見をつづった。

 乙武氏は「【セクハラ問題】批判より反省を。」のタイトルで記事をアップ。「『胸触っていい?』『腕縛っていい?』といった脂ぎった発言を繰り返したとされる福田次官。これが事実なら、言い逃れのできない愚行だと思う。また、一度は女性記者の訴えを受けながらもその事実を握りつぶしたテレビ朝日のセクハラに対する姿勢も、非難を浴びて然るべきものだろうと思う」と指摘したが、「福田次官に対して鬼の首を取ったように批判するつもりはない」とも。その理由について「セクハラに対する社会的機運が高まったのはここ数年で、それ以前は私だって女性に対して失礼な発言をしてしまっていたかもしれないからだ」とつづった。

 「当時の私はそうした意識に欠けていたと言わざるを得ず、今であればセクハラと捉えられてしまう発言をしていた可能性は否定できない」と振り返り、「これまで私と同席した際に不快な思いをしたという方がいらっしゃれば、この場を借りてお詫びさせていただきたい」と謝罪。「少しでもマシな世の中にしていくために、私のようについスケべ心が顔をのぞかせてしまうタイプの人間は、『福田ガー』『テレ朝ガー』ではなく、まずはこれまでの自分の言動を振り返り、反省すべき点は反省して、せめて今後は自分が加害者になることがないよう気を引き締めていくことが大切なのだと思う」とつづった。

 さらに「『何でもかんでもセクハラだと言われたら、女性を口説くこともできない』『はっきりとした基準を定めてほしい』と散見されるご意見にマジレスすると、自分自身で相手との距離感を測ることができるようになることが、自身がセクハラ加害者になることを避ける道であり、モテる男となるための道なのではないかなと」と記していた。

社会