大逆転で藤井聡太六段が高校入学後3連勝!棋王戦予選決勝へ

スポーツ報知
大石直嗣七段(右)に勝ち、感想戦で対局を振り返る藤井聡太六段

 将棋の史上最年少棋士・藤井聡太六段(15)が24日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第44期棋王戦第8ブロック予選3回戦で後手の大石直嗣七段(28)を133手で破り、挑戦者決定トーナメント進出に王手をかけた。

 粘りに粘った大逆転劇だった。藤井六段は中盤、持ち時間を残り13分までに減らす36分の長考があり「あそこで急に苦しくなり、行き当たりばったりに近い感じになった」と大苦戦したが、粘り腰で殴り合いに持ち込み、形勢をひっくり返した。「最後はなんとか、実践的に指したのが功を奏したかなと思います」。これで新年度、また、高校入学後は3連勝。通算成績を74勝12敗とした。

 藤井六段の次回公式戦は5月7日、王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦・屋敷伸之九段(46)戦(東京・将棋会館)に決まった。

 また、同18日には船江恒平六段(30)との竜王戦5組ランキング戦準決勝が控えている。船江六段に勝てば4組への昇格が決まり、「六段昇段後の竜王戦ランキング戦連続昇級」の規定を満たし、史上最速となる15歳10か月での七段昇段になるが「昇段はあまり意識していないです」と平常心を強調した。

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