セクハラ疑惑の狛江市長を追及する定例会議は平行線に

スポーツ報知

 高橋都彦(くにひこ)市長(66)が複数の女性職員にセクハラをした疑惑で、水野穣(みのる)副市長ら幹部が辞職を迫っている東京都狛江市で22日、高橋市長ら幹部が出席する定例会議が開かれ、両者の言い分は平行線に終わった。

 21日の会見で高橋氏は、水野氏らが行ったセクハラをされたとする職員に対する聞き取り調査の方法などに疑問を持っていると話していた。この日の会議では、調査が“圧迫面接”のようになっていなかったか―などの3点について高橋氏が水野氏に質問。水野氏らは内容や方法に問題はなかったと主張した。高橋氏のセクハラの有無を言及する場面はなかったという。

 約30分の会議後、高橋氏は「十分な回答を得ることができず、事実関係が解明できなかった」と説明。今後も水野氏らとの信頼回復に向けて話し合いを続けていくとした。

 一方、水野氏と石森準一参与も高橋氏の後に会見。水野氏は、市長との歩み寄りはできなかったとした上で「3月28日の会見で、市長が(セクハラ相談の)文書を書いた職員にペナルティーを科すと発言した時点で、市や職員を守るために行動を起こさないといけないと思った」と、今後も機会があれば辞職勧告をしていくことを明言した。

 また、高橋氏が21日の会見で、自身のセクハラの定義を「性的好奇心を持った行動が、相手にハラスメントと思われること」とし、「性的関心を持っていなかったからセクハラではない」としたことについて水野氏は「市のトップが語るセクハラ観としてはどうか。いくら説明しても分かってくれないのかな、と感じた」と諦めの表情。石森氏も「今の市長は支えきれない」と批判した。

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