外国人旅行者「初体験」…大阪北部地震で宿泊キャンセル複数

スポーツ報知

 大阪北部地震は、関西の観光拠点として大阪来訪が増え続けている外国人旅行者にも、恐怖と不安を与えた。

 平日は宿泊客の約7割が外国人という格安ホテル「HOTEL TAIYO」(大阪市西成区)では、地震発生当時、ロビーに外国人宿泊者が集い、「大丈夫か?」とざわついたという。19日も「電車は動いているか」など問い合わせが数十件あり、「余震が怖い」などとして、先々の宿泊のキャンセルが複数あった。宿泊していたオギノ・ステファニーさん(40)はニューカレドニア在住の高校教師。「地元では地震がなく、ファーストタイム(初体験)。緊張しましたが、これがニッポンなんですね」と驚いていた。

 大阪は「急成長渡航先ランキング」(米マスターカード発表)で2年連続世界一に輝き、昨年は約1111万人のインバウンド(訪日者)があった。15日の住宅宿泊事業法施行で民泊施設の営業が解禁されたが、宿泊客は住宅の耐震性も気にすることになりそう。地震が大阪のインバウンド景気に水を差すかもしれない。

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