主食は米、相撲におもてなし…実は似ている日本とセネガル

スポーツ報知
マネの活躍を期待するマンスール・ジャーニュ

 マネだってハンパないって―。サッカーW杯ロシア大会で、日本は24日深夜にセネガルと対戦する。在日セネガル人協会代表で、タレントのマンスール・ジャーニュ(54)が23日、取材に応じ、母国で使われるウォロフ語で「Mane Dunit!(マネ、ドゥニット)=マネ、半端ない」と自国のエースMFサディオ・マネ(26)=リバプール=の活躍に期待した。

 「半端ないって、難しい日本語だね。ウォロフ語だと『人間のレベルじゃない』って意味のDunitが一番近いかな」。マンスールは1992年に来日。これまでにはTBS系「ここがヘンだよ日本人」などのバラエティー番組に出演し、現在は太陽光資材業のビジネスマンとして世界を飛び回っている。

 95年に日本人女性と結婚し、男女4人の子を持つ。「セネガルを知ってもらえるいい機会なので対戦はうれしい。私はセネガルを応援しますが…日本にいるので空気を読みながらですね(笑い)。一緒に決勝トーナメントに行ければ最高。フェアプレーで戦ってほしい」とナイスゲームを期待していた。(甲斐 毅彦)

 ◆マンスールが指摘する日本とセネガルの主な類似点

 ▼米が主食 「セネガルはアフリカ一の米どころ。炊き込みご飯がおいしい。日本でセネガル料理を食べるなら東京・吉祥寺の『アフリカ大陸』がお薦め。本場の味に近い」

 ▼納豆 ウォロフ語でネテトウといい、語感も似ている。「隠し味に使う。ご飯にのせて食べたりしますが、粘り気はありません」

 ▼相撲 人気スポーツの一つ。婚約者からもらった腰巻を着けて戦う。テレビ中継もある。

 ▼おもてなし 「テランガ」がほぼ同じ意味で、友人を家に誘って食事やお茶を出す。「1960年に独立して以来、クーデターや内戦が一度もありません」

 ▼正座 家の中では靴を脱いで正座をする。「謙虚な気持ちを持つためとして、私も子どもの頃、しつけられました」

 ◆日本と同じ農耕民族

 セネガルは米が主食で、魚も食べ、おもてなし精神や、相撲があるなど、日本とよく似た文化がある。ヨルダン大学では農業経済学を専攻したマンスールは「セネガルも農耕民族の国です。驚くほど日本と共通点が多いのは、生活様式が似ているから考えることが似てきたのではないか」と話す。マンスールの実家は首都ダカールの東約100キロのティエス州ホンブル郡。実家には落花生畑があり「千葉県のようなところ」だという。

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