【本屋さんのイチ押し】芳林堂書店高田馬場店 山本善之さん「昆虫の交尾は、味わい深い…。」

2017年9月2日11時55分  スポーツ報知
  • 「昆虫の交尾は、味わい深い…。」

 ◆「昆虫の交尾は、味わい深い…。」(上村佳孝著、岩波科学ライブラリー、1404円)

 夏。空に舞う、つがいのトンボに寄り添う夫婦のような愛を感じた幼少の頃。まさかそれが交尾から産卵までの間に他のオスに寝取られないようメスのアタマをがっちりロックして連結している姿とは知る由もありませんでした。

 この本は、昆虫の性器や交尾の悲喜こもごもについて「昆虫交尾博士」が書いた読み物です。昆虫は外見が似ていても種が違うと性器の形が大きく異なるため、逆にその昆虫がどの種か見極める際には性器を調べて判断するそうです。そんな千差万別の営みのなかで「カマキリのオスは交尾の後メスに食べられる、と思いきや死にたくないためしっかり逃げている」「メスなのにペニスを持つ昆虫がいる」など興味深いエピソードを紹介してくれます。

 世間では度々不倫が話題になりますが、この本を読んで自分の種を残すことを真剣な昆虫の姿に学び、自らの行いを振り返ってみるのはいかがでしょうか。

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