【メディカルNOW】「旅行疲れ」トラブルに備え日程に余裕を

2016年5月2日15時0分  スポーツ報知

 大型連休に旅行をする人は多いだろう。しかし、環境の変化や過密日程で体調を崩す人が少なくない。たとえば飛行機の機内は、離陸から30分もすると海抜2400メートルに相当する気圧に下がり、湿度も5~15%しかなくなる。気圧に敏感な人は高山病になってもおかしくない。高山病は空気が薄くなることが原因なので、頭が痛くなったり気分が悪くなったら深呼吸を繰り返すといい。

 長時間のフライトならエコノミークラス症候群の危険もある。水分をとり、座ったままつま先に力を入れて、ふくらはぎを上下に動かすことで予防を。長時間のドライブでもエコノミークラス症候群を発症する恐れがあるので、サービスエリアでは体操などをして体をほぐすといい。

 日常生活や仕事を離れてリフレッシュしようと旅行に出たのに、ヘトヘトになって帰ってくる人が少なくない。ふだんより歩き回ったり、乗り物に長時間乗ったりするうえ、欲張っていろいろ見て回ろうと過密日程を組むからだ。旅行疲れは次のような問題を引き起こす。▼体調を崩してしまう。海外では水に当たって腹痛や下痢に苦しんだりする。持病がある人は持病を悪化させる▼集中力が低下して忘れ物や落し物をしやすい。列車に乗り間違えたり、乗り遅れることも。海外ではスリや強盗などの被害に遭いやすくなる▼同行者がいる場合、最初のうちは和気あいあいなのに、疲れてくると不機嫌になって仲が険悪になったりする。その典型が「成田離婚」で、2人の仲を深めるはずの新婚旅行の日程が過密で旅行疲れしたことが背景にある。

 旅行疲れを避けるには日程に余裕を持つことだ。日程が長ければ、「予備日」を設けて何もせずに体を休めるといい。ツアーの団体旅行でも旅行疲れすることがある。自分勝手な行動は許されないが、バスで名所巡りをするときに、疲れたことを理由にバスを降りず、車内で休養する。ツアーで連泊する場合はホテルにとどまり、のんびりと過ごすと疲れが軽減する。(医療ジャーナリスト・田中皓)

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