【メディカルNOW】「紫外線」老け顔、白内障、免疫力低下の原因に

2016年5月30日15時0分  スポーツ報知

 男性は紫外線の影響など考えたことがないかもしれないが、あなたが同年代の人より老けて見えるなら紫外線のせいかもしれない。

 紫外線は肌を日焼けさせる。これは肌の一番外側になる表皮でメラニン(色素)がつくられるからだが、表皮はターンオーバーといって約28日のサイクルでアカとなって全てはがれ落ちるため1か月もすれば元に戻る。ところが、紫外線を浴びすぎるとメラニンが過剰に生産されたり、ターンオーバーのサイクルが乱れて色素が沈着しシミをつくるのだ。

 また、紫外線は表皮の下にある真皮に届くため細胞中のコラーゲンなどを破壊してしまう。すると肌の弾力が失われてシワやたるみができるのだ。

 紫外線は目に対する影響も大きい。レンズの役割をする水晶体が紫外線を浴びると、たんぱく質が変化して濁る白内障になるからだ。紫外線量が多い地域には白内障患者が多く、WHO(世界保健機関)は「白内障の20%は紫外線が原因」と報告している。

 さらに、紫外線は免疫力を低下させる。真皮にはランゲルハンス細胞があり、細菌やウイルスが侵入すると、その情報を免疫細胞に伝達して異物が排除される。そのランゲルハンス細胞が紫外線でダメージを受けると、こうした免疫システムが十分に働かなくなる。紫外線の多い季節に山や海に出かけた後、体の免疫力が落ちて風邪や夏バテになりやすいのはそのためだ。

 5月から9月は紫外線が多くなる季節。この時期に外出するときは紫外線対策が必要になる。日傘なら全身を紫外線から守れるが、「日傘男子」はまだ少数派だ。そこで、つばがある帽子をかぶると、顔に浴びる紫外線を30~50%減らせる。目を守るにはプラスチック製レンズのメガネをかける。プラスチックは紫外線を通さないからだ。ちなみに、コンタクトレンズはハードもソフトも紫外線を透過させないので、そのままで目の保護になる。さらにガードを固くするなら「日焼け止め」を使うといい・最近は男性用も取りそろえられている。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
メディカルNOW
今日のスポーツ報知(東京版)