【みのもんたコラム】川崎球場の大洋―巨人戦で大失敗

2018年2月19日12時0分  スポーツ報知

 2月になってプロ野球の全球団が一斉にキャンプインしたね。

 立大卒業後、1967年に文化放送に入社し、プロ野球中継のリポートも担当するようになった。キャンプになると毎日、大変だったけど、いい思い出だね。

 宮崎県で巨人がキャンプを始めて60年だそうだね。私が取材していた頃はV9街道の真っただ中だったね。監督は川上哲治さんで73年までずっと日本一。キャンプでは、川上さんが矢倉に乗ってメガホンで指示を出して、番記者は一字一句漏らさず、書き留めていた。暗黙のルールもあって、川上さんには番記者しか質問できなかったんだよね。本当に懐かしいよ。

 ONは周りに記者もたくさんいたし、周辺のガードが堅くて、ほとんど近づけなかったなあ。長嶋さんは試合中にトイレに行く時につかまえて話を聞いた。長嶋さんは記者の名前は覚えてなくて「文化さん」と呼ばれていたよ。対照的に高田繁さん、柴田勲さんからよく話を聞いたね。

 今でこそ、ラジオのベンチ裏リポートって定着しているけど、当時は文化放送が初めて取り組んだんじゃないかな。ベンチ裏をかけずり回って、選手の談話を取ったりしていたね。

 川崎球場の大洋と巨人戦で大失敗したことがあった。試合直前のメンバー表のメモをウグイス嬢がアナウンスする前に、実況席に持って行ってしまった。ウグイス嬢はメモがないから選手の打順や名前を読めなくなって、試合は遅れた。上司からは「とんでもないことをしたな!」と怒られた。社内では始末書を書いたし、文化放送が両球団に謝罪したんだよ。

 昔は鳴り物の応援がなくてね、ON対エース級の投手が対戦する時は球場は静寂に包まれた。選手の叫んだ声とか聞こえるんだよ。打球音、捕球音が聞こえてね。今はファンが一体となって、応援しているけど、あの時取材できたことも大きな財産だね。

 プロ野球を取材することで、アナウンサーとして大きく成長できたと思っている。今はいろいろなスポーツが盛んだけど、これからも「王道」を歩んでいってほしいね。(フリーアナウンサー)

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