【有森裕子コラム】五輪&パラ熱を永久的に

2018年4月2日12時0分  スポーツ報知

 平昌冬季五輪・パラリンピックが終了しました。五輪は長野を上回る13個、パラリンピックでも10個のメダルを獲得。メダルに手が届かなかった選手たちも、注目される感謝や喜びを競技にぶつけていましたし、戦い終わった後のコメントにも、自分たちの環境を踏まえた上で考えて話している姿を見られたのが印象的でした。

 また、パラリンピックの中継時間も前大会からは増えた感があり、選手がクローズアップされる機会も多かったと思います。とはいえ、五輪と比較すると時間、内容ともに報道量の差を感じざるを得ませんでした。今後は「次は2年後の東京だ」という空気が広がっていくかと思いますが、今のままでは不安な面もあります。

 五輪とパラリンピックの差について「前よりは良くなった」というレベルで、果たしていいのか? もっと真剣に「なぜ差が生まれてしまうのか」という点について考える必要があるでしょう。その反省と考察なくしては、2020年の成功はないと思います。

 そしてもちろん、「東京大会が成功すればいい」ということでもありません。現在、世間の五輪への盛り上がりを見ると、20年が“ゴール”のような雰囲気を受け取りますが、スポーツ界、そして社会は東京大会の後もずっと続いていきます。どのようにしてスポーツへの注目、熱を永久的に継続していくかということへの意識が必要なのです。

 東京五輪・パラリンピックを語る際に、よく「レガシー(遺産)」という言葉が使われます。でも、そのレガシーを作る人材を育てるところにまで考えが及んでいるのか。冬季競技の選手や関係者たちは東京の先、22年の北京冬季大会に向けて競技人口の拡大や認知度の向上に向けて活動していくでしょう。夏季五輪の競技関係者も2年後より更に先を見据えていかなければならないと思います。(女子マラソン五輪メダリスト)

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